『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』主演・松村沙友理にインタビュー!「お互いに想い合えているアイドルとファンってすごく素敵」

平尾アウリ原作、累計発行部数100万部超えの大人気コミック『推しが武道館いってくれたら死ぬ』が、5月12日に劇場版となって全国公開! 今回は本作の主演を務める松村沙友理さんにインタビューを実施。普段は“推される側”の彼女が“推す側”を演じて感じたこと、また自身もアイドルとして活躍していた松村さんが思う“アイドルの魅力”などについて聞きました。

『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』主演・松村沙友理にインタビュー!「お互いに想い合えているアイドルとファンってすごく素敵」

松村沙友理
1992年8月27日生まれ、大阪府出身。2011年に乃木坂46のメンバーとしてデビュー。2021年にグループ卒業後、『プロミス・シンデレラ』(TBS系/21)、『農家のミカタ』(テレビ東京系/21)、『愛しい嘘~優しい闇~』(テレビ朝日系/22)、『花嫁未満エスケープ』(テレビ東京系/22)、配信ドラマ『結婚するって、本当ですか』(22)など数多くのドラマに出演。また『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』(21)、『ずっと独身でいるつもり?』(21)など映画作品にも出演、女優として多彩に活動する。5月12日に公開される『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』でグループ卒業後は初主演を務める。

 

5月12 日に公開される映画『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』について、まず2022年のドラマ放送時に主演が決まった際のお気持ちを教えてください。

もともと原作がすごく好きだったので、決まった時はびっくりしました。だけど実は、原作を読んでいる時からなんとなく“えりぴよは自分に近い部分があるな”と思っていた部分はあって。この作品の題材がアイドルで、私自身アイドルというものにも深い縁を感じているので、素敵なお話をいただくことができて嬉しかったです。

 

松村さん演じるえりぴよには、どんな部分で縁を感じていたのですか?

えりぴよは好きなものに対してとにかく一途。私もオタク気質なので、好きなものに対する熱量の高さが似ているなと思っていました。あとは私自身、乃木坂46にいた頃は常に周りに可愛い女の子がたくさんいて。日々“みんなのことが大好きだな”と思って生きていたので、えりぴよがアイドルの舞菜を好きなのと同じように、女の子に対して恋愛感情とは違う“好き”という気持ちは理解できました。

 

今回はさらに劇場版となりますが、公開が決まった際の率直な感想を教えてください。

ドラマは原作に寄り添ったお話だったのですが、劇場版はオリジナルのストーリーで、台本を読んだときに面白いなと思いました。出来上がった作品は大きなスクリーンで観たのですが、テレビで観るのとはまた違った迫力を感じて。ライブシーンとかも大画面で観るとすごく臨場感があって素敵でした。

 

原作を初めて読まれた際の感想を教えてください。

初めて原作を読んだ時は、私自身現役のアイドルの時だったんです。その時はファンの方から「3時間並んでここに来たよ」というような話を聞くことが多かったのですが、原作を読んだ時に実際にそういう風景が描かれていて。ファンの方のリアルが自分自身に画として届いたのが初めてだったので、よりファンの皆さんのことが想像しやすくなって感動しましたね。

 

今回、“アイドルを推す側”を演じてみて感じたことはありますか?

“目線が違うとこんなに感じ方が違うんだ!”と思うことがたくさんありました。例えば現役時代、ライブの時とかに目が合うと皆さんすごく良い反応をしてくれていたのですが、やっている側は皆さんの顔が見たいという感覚で。良い反応が返ってくることはもちろん嬉しいのですが、私自身喜んでもらえることをしている自覚はあまりなかったんです。だけど推す側を演じる中で、ライブシーンの撮影の時とかに“推し”であるChamJamのメンバーと目が合うと異常に嬉しくて(笑)。そういう視点の違いから感じられたことはたくさんありました。

 

松村さん演じるえりぴよの“推し”である舞菜について、松村さんご自身が感じる魅力を教えてください。

舞菜はあまり自分に自信がなくて、歌もダンスもすごく得意というわけではないんですけど、うちに秘めた向上心や、“頑張りたい”という気持ちがすごく強い子だと思います。そしてそれを上手く出せない不器用さが可愛くて。そういう子のことを応援したいと思うのって、ファン特有の心理なのかなとも思いますね。そもそもChamJamというグループ自体がすごく個性的な子が多くて、同じダンスをしていても個性が出るんです。舞菜は舞菜らしい、ちょっと控えめな性格が全面的に出た踊り方。歌声とかも全部含めて魅力的な子だなと思います。

 

松村さんが演じる、えりぴよというキャラクターの魅力を教えてください。

えりぴよって、もともと人生があまり楽しくないというか。特別嫌なことがあるわけでもないし、側から見たら楽しそうな人生を送っているようにも見えるんですけど、自分にとってはそんなに楽しく生きられていない。そういう人って現実にも結構多いと思うんです。作中ではもともとそんな状況だったえりぴよが、ChamJamというアイドル、舞菜という人物に出会ってから人生がガラっと変わって、彼女に人生を捧げて生きるようになるんです。そこからの熱量の掛け方が、何よりも魅力的だなと思いますね。一つのことに対して熱心になれる人って、すごく素敵だなと思います。

 

今回、改めて感じた“アイドルの魅力”について教えてください。

私自身、ずっと推される側として生きてきて、今回初めてアイドルを推す側の体験をしましたが、どちらも本当に素敵だなと思いました。推しがいるのも素敵だし、自分自身が誰かの推しになれることもすごく好きだったので、誰かのために生きるというのは、すごく素敵だなと改めて思いました。現役時代、ファンの方に「松村さんのおかげで」と言っていただけることが多かったんですけど、推されている側はファンの方の存在があるからこそ活動できています。お互いに想い合えているアイドルとファンってすごく素敵だなと感じますし、双方が自分の人生を楽しく生きているつもりが、誰かの人生も楽しくできているんだということを、改めて感じることができました。

 

原作やドラマの中で、特に印象に残っているシーンはありますか?

くまささんと一緒に……うーん、基さんもたぶんいた気がするんですけど(笑)。猛暑の中、夕方から始まるライブに向けて朝から並ぶというシーンがあって。炎天下の中長時間並ぶので「もう無理だ!」と言いながらもみんなで励まし合うんですけど、そのシーンはアニメを観ている時に少し泣いてしまったんです。原作やドラマでは感動的なものとして描かれてはいないのですが、個人的にジーンと来るシーンで。私自身、握手会に来ていただく時に猛暑の中並んでいただくことも多くて、真っ赤に日焼けしている方もたくさん見てきたんです。だけど、私はそんな方たちのことを握手する一瞬しか見ることができなかったので、改めて似た状況をアニメで見た時に、“こんなに大変な思いをして並んでくれていたんだ”と思うことができたので、個人的にすごく感動して……。大好きなシーンですね。

 

高校生の頃に夢中になったことを教えてください。

アニメですね。小学5年生の時に深夜アニメを観て、そこからハマり、今でもアニメは大好きです!

 

高校生にメッセージをお願いします。

高校時代、親や先生とか周りの大人に言われていたことって、言われたその時にはピンと来ていなかったのですが、今年齢を重ねて振り返ってみると、本当にその通りだったんだなと思うことがたくさんあります。皆さんも周りの人からいろいろなことを言われて、嫌だなと思うこともあると思いますが、将来その意味がわかる時が来ると思います。とにかく今は、自分が好きだなと思うことを一生懸命やって、高校生活を存分に楽しんでください!

 

■MOVIE
『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』 5.12(FRI)ROADSHOW

『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』主演・松村沙友理にインタビュー!「お互いに想い合えているアイドルとファンってすごく素敵」
©平尾アウリ・徳間書店/「劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ」製作委員会

見れば誰もが応援したくなる“推し活”エンターテインメント
何者でもなかったフリーターが、伝説的ファンになった―。その“推し”との出会いは3年前の七夕まつり。岡山のローカル地下アイドルChamJam(チャムジャム)の舞菜に、人生初!のトキメキを感じてしまったえりぴよは、現在、舞菜ひとすじの人生を送っている。パン屋で働き、収入のほぼすべてを推しに注ぎ、自らの服装は高校時代の赤いジャージのみという徹底ぶり!舞菜を推し続けること4年目に突入したある日、ChamJamに東京進出の話が浮上し、ますます応援に磨きがかかる。一方、チャンスが訪れながらも、人気は伸び悩み葛藤する舞菜。果たして、彼女たちは武道館に行くことができるのか―。

公式HP:https://oshibudo-movie.com
Twitter:@oshibudo_abc

 

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