
さまざまな国の文化や生活を紹介し、海外について知ってもらう企画『YTJP海外ナビ』。今回は、フレンドリーな国民性と治安の良さから留学先として人気の国・オーストラリア。ワーキングホリデー制度を利用して3年間住んでいたMANAMIさんに、オーストラリアでの仕事のお話や、引っ越しを決意させるほど心を奪われた絶景など、オーストラリアでの生活の魅力を聞きました。
vol.10 オーストラリア Republic of Australia

| 首都 |
キャンベラ |
| 面積 |
約768万8,287㎢ |
| 人口 |
約2,760万人(2025年6月時点。出典:豪州統計局) |
| 公用語 |
英語 |
| 通貨 |
オーストラリア・ドル
(1オーストラリア・ドル=113,73円〈2026年4月24日現在〉) |
フレンドリーな国民性の国・オーストラリアのワーキングホリデー制度とは?
海外で生活をしながら現地で働いたり、語学学校などに通うことができる制度・ワーキングホリデー。18歳以上30歳以下を対象とした国際交流プログラムです。オーストラリアでワーキングホリデーをする場合、入国日から原則1年間滞在がすることができます。滞在を延長したい場合は、オーストラリア政府が指定する一定の条件を満たすことで“セカンドワーキングホリデー制度”、“サードワーキングホリデー制度”の利用を申請し、最長36ヶ月の滞在が可能です。
MANAMI’s life in Australia
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留学できなかったことが心残りに。やりたいことを改めて考えると、それは“海外生活”だった。
MANAMIさん
渡航期間:2023年4月〜2026年3月
私はもともと観光業に就きたくて、大学では国際観光学科に在籍していました。本当は大学2年生の時にイギリスに留学しようと思っていたのですが、ちょうどコロナ禍で行けなくなってしまって。大学3年生になり就職活動のために企業説明会に行ったのですが、希望していた観光業も求人が激減していて……。観光業に就きたくて学校に入ったのにそれ以外の仕事をするのは違うなと思ったんです。
その時に“就職しようと思えば何歳になっても働く場所はあるだろうし、やりたいことを先にやっておこう”と思って。当時の私はやっぱり留学に行けなかったことが心残りだったんですよね。だから就職よりも先に海外に住むということをやってみようと思い、大学を卒業してすぐワーキングホリデーに行くことにしました。
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理由
オーストラリアだったら1年中、夏の気温で生活できるかも!
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ワーキングホリデー先にオーストラリアを選んだのは、オーストラリアだったら、都市をうまく移動していけば1年中“夏の地域”で生活できるかもしれないと思って(笑)。私は夏が好きなので、1年中夏の地域に住めたらいいなと思って決めました。実際、朝晩は長袖が必要でも、日中は半袖で過ごせる地域もあったので、1年中夏で生きていけると思います。
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学
最初はお店で商品を注文できないレベルの英語力だった……。
渡航して最初の3ヶ月半は語学学校に通っていました。最初の頃は、お店で注文する時も商品名を指を差して伝えるようなレベル。語学学校では初級クラスからのスタートでした。しかし初級クラスには日本人が多く、そうすると日本語ばかり話してしまうんですよね。なので、毎週あるテストで良い成績をとってクラスが上がれるように頑張りました。クラスが上がると授業内容や先生も変わり、英語でコミュニケーションを取る機会が増えて、英語力が伸びたと感じました。本格的に“英語を話せているな”と実感したのは、セカンドビザを取得するために羊ファクトリーで働いていた時です。周りにいた人たちが、韓国人や台湾人が多かったので、仕事の指示やコミュニケーションを取るために必然的に英語を話さなければいけない、聞き取らないといけないという環境になって。私は机に向かっての勉強が苦手だったので、人とコミュニケーションを取っていく中でわからないことがあったらその場で説明してもらったり、わからなかった言葉は次に会話する時にあえて使ったり、繰り返すことで身につけていきました。
セカンドビザを取得するために、羊ファクトリーで生活をしていた頃の様子。田舎で何もなかったため、キャノーラ畑(写真左)を見に行ったり、西オーストラリアで2番目に高い山Bluff Knollに登ったりしました。

羊ファクトリーで働いていた友達と自分の国の料理を作ってご飯会を開催!
働
憧れの職場で働くために運転免許を取得!
採用してもらうために動いた1年間
オーストラリアではたくさんの仕事をしましたが、1番楽しかったのはブルームのPica’s kitchenでのお仕事! 現地の高校の購買で料理を作ったり、小学校に配達に行ったり、休日はマーケットに出店したりと、いろいろな経験ができる仕事内容に魅力を感じて、Pica’s kitchenでどうしても働きたくて。ただそのお店は、1回の募集で採用の枠が2枠あるかどうかだったので、その枠を勝ち取るために応募の必須条件だった運転免許をとったり、1年近くチャンスを伺っていました。仕事内容を見たら「お寿司を巻く」と書いてあったので、お寿司を巻けるようになるためにお寿司屋さんで働いたりもしましたね。採用された時は、ずっと働きたかった場所で働ける嬉しさで胸がいっぱいでした。実際に働き始めてからも、頑張れる場所にありつけたことが本当に嬉しくて。そこでの仕事が1番楽しかったです。

\MANAMIさんの仕事のある日のスケジュール/

仕事終わりはサンセットを見にビーチに行っていました。サンセットの時間帯には観光客を乗せたラクダが現れるので、それを見るのも楽しかった!
働
直接お店に履歴書を配って歩く!?
オーストラリアでは、履歴書を自分で印刷してお店に持っていき、運が良ければそのままトライアルという形で働かせてもらい、採用が決まるという流れなんです。オーストラリアの人って、日本と比べると良い意味でも悪い意味でもルーズで。メールを送ったところで基本的に見ないので、直接お店に行って話すのが1番早かったりします。私も最初の頃は履歴書を配って歩いていました。
お金
ものによっては日本より安いものも!
オーストラリアの最低賃金が2025年の7月で24.95ドルなので、日本円換算で約3,000円くらい。1日6時間働いて20,000円くらい、1週間で大体100,000円くらい稼げるとしたら、単純計算で月400,000円くらいではないでしょうか。日本人の感覚だとオーストラリアは物価が高いと思う人もいるかもしれませんが、野菜やフルーツなどものによっては、日本より安いんじゃないかなと思っています。外食をすると一食で4,000円近くかかることもありますが、自炊をしたり、飲食店で働くと食費も浮くので、お金は使い方次第なのかな。
魅力
接客の終わりの挨拶“Have a nice day!”
コミュニケーションを取れる楽しさを知った
オーストラリアの人は基本的に笑顔で、接客の時も“How are you?”から始まったり、すごくラフな雰囲気で会話をしてくれるんです。オーダーミスをしてしまった時も、「いいよ、いいよ、全然大丈夫」と言ってくれる人が多かったですね。ラフに接してくれる雰囲気はとても働きやすいなと感じました。実際に働いてみて、現地の人と英語で接客しながらコミュニケーションを取れる楽しさを知ることができました。
食
スーパーに並んでいる〇〇〇〇○肉!
デミペア(※)をしていた時は、週3回夜ご飯を作る契約だったので、毎週水曜日はカンガルーのお肉を1キロ焼いていました。オーストラリアではスーパーにカンガルーのお肉が売っていて。人によっては臭みがあって苦手な人もいるそうですが、私はすごい好きでしたね。

※デミペア…現地家庭に住み込み、子どもの世話や家事を週15〜20時間程度行う代わりに、家賃や食費が無料になる制度。
発見
年齢や容姿にとらわれずに自由に生きている文化がステキ!
文化の違いで言うと、オーストラリアの人たちは裸足で歩いている人が多かったです。スーパーでも裸足の人が普通にいたりして周りの人も当たり前のような感じでした。あとはビーチに行くと、おじいちゃん・おばあちゃんも水着を着て楽しんでいるんですよ。年齢や容姿にとらわれずに、みんな自由に生きているのが日本とは違うなと思いました。
景色
西オーストラリアのビーチに心を奪われた!
“サンセットが見られる生活”というのが、私がオーストラリアで生活する中ですごく心惹かれたポイントです。ワーキングホリデー1年目にパースに遊びに行った時、パースで見たビーチの景色と、サンセットがすごく綺麗で「絶対にここに住みたい!」と強く思いました。そこから“海! 海! 海!”っていう感じに海を求めて、オーストラリア中を移動していました(笑)。西オーストラリアのパースとブルームも好きですが、パースから少し南の方にあるアルバニーの海も透明度が高くとても素敵でした。
▲西オーストラリア・Albanyにて!
成長
自分自身が強くなれたワーキングホリデー期間
常に挑戦し続けたからこそ今の自分がいる
ワーキングホリデーの期間中、最初は語学学校に通い、次にセカンドビザを取るためにファクトリーで働いて、子どもと関わりたくてデミペアを選んだり、サンセットを見る生活がしたくてパースに引っ越したり、ブルームで働きたくてブルームに引っ越したり。常に現状維持や安定を求めるのではなく、自分がやりたいことに挑戦してきました。そして達成したらまた自分の新しいやりたいことを見つけてと、とにかく突き進んできたと思います。ワーキングホリデー期間は、常に挑戦していくことの大切さを改めて学びました。
メッセージ
やらない後悔よりやった後悔。自分の人生だから、自分のやりたいことに挑戦して
周りの人と違う選択をするってすごく勇気がいることで、時には批判的なことを言われることもあると思います。だけど自分の人生は自分だけのもの。周りに流されずに自分が本当にやりたいことに挑戦してほしいなと思います。“やらない後悔よりやった後悔”という言葉がある通り、一旦やってみて、ダメだったらその時に考えればいい。行動した経験は自分をさらに強くするので、無駄なことなんて一つもないと思います。
目標
いつかまたオーストラリアに!
それまではもう一度ワーホリで世界を見たい!
30歳まではワーホリに行けるので、他の国にも行ってみたいなと思っています。その反面、自分の中ではオーストラリアが気に入っているので英語力を上げてまた戻りたいなと思っています。
MANAMI’s Pick
▲世界一幸せな動物・クオッカパースの近くにあるロットネスト島では、世界一幸せな動物・クオッカと触れ合える! 小さな島なので、自転車を借りて島を一周することもできます。
▲シドニーに住んでいた時の様子。LUNA PARKという、オーストラリアの遊園地は無料で入れる! 休日は電車に乗ってオペラハウスのある方に遊びに行っていました!
▲シドニーのサマークリスマスの様子!