【インタビュー】Job master VOL.05 エステティシャン 那口 絵理

さまざまな職業で活躍する方に迫るJob master。第5回目はさまざまな美の手助けをするエステティシャン。幅広いお仕事を通して心身を美しく磨き上げるエステティシャンのお仕事に迫ります。

―お仕事の内容を教えてください。
フェイシャル、ボディ、脱毛の施術から、お客様のカウンセリングまでやっています。さらに週に1回程度産後のママさん向けのトレーニング教室を実施しています。あとは講座ですね。2016年と2017年のミス・ユニバース・ジャパンのビューティーキャンプの講師をやるなど、美容に関しては結構幅広い仕事をしています。

―現在のお仕事を目指し始めたキッカケは?
高校生の時にファッション誌の読者モデルをしていて、メイクなどをしてもらう機会が多く、自分も人を綺麗にしたいなと思ってエステティシャンを目指し始めました。そこからは専門的な学校は行かずに、独学で資格を取ったりして。そういった資格とかの知識ももちろん大事なんですけど、実際にお客さんの肌に触れたりして実践を積むことが一番大事なんですよね。資格をたくさん持っている人とかもいるんですけど、結局実践を積んでいないと自分の知識を瞬時に活かすことができなかったりするんです。人によってそれぞれ抱えている悩みやトラブルは違うので、私は実践を通して学んでいきました。

―現在のお仕事をされていくなかでのポリシーは?
もともとは人を綺麗にしたいという想いが一番大きかったんですけれど、実際にいろいろな人に触れてきてからは、心身が健康な状態、綺麗な状態っていうのが本当の美しさなんだなってわかったんです。それからは、ただ施術をして技術を提供するだけではなくて、エステティシャンとして心身共に美容、健康を提供したいっていうのがポリシーとしてありますね。あとはエステって直接手で肌に触れて施術をするので、雑な施術だと手から伝わっちゃうんですよ。だから常にその人が求めていることを理解したうえで施術するようにしています。

―現在のお仕事をしているなかでやりがいを感じる時は?
やっぱり施術をした後にお客様がすごく明るい表情になってくれる時ですかね。気分が落ち込んだ時にリラックスがしたくていらっしゃるお客様も多いんです。そういう方は本当に施術前と施術後では表情がガラッと変わって明るくなるんですよ。自分の施術でお客様がそういった変化を見せてくれる時はやりがいを感じます。

―美容系の職業を目指している高校生が今からできることは?
今は私が高校生だった時よりも確実に美容を学べる場所が増えていると思います。年に1回『ビューティーワールド ジャパン』っていう美容の祭典があったり、専門学校も増えてきたり……。だからそういったところで実際にいろいろなものに触れていった方が良いと思いますね。あとはどういうエステティシャンになりたいのかというビジョンを持っておくこと。たぶんこれからは技術だけではなくて、精神的にもケアできるようなエステティシャンが求められると思うんです。やっぱりお客様に「この人にやってもらいたい」って思っていただかないといけないので、技術を磨くだけではなくて人格やコミュニケーション能力も大事になってくると思います。

―読者である高校生に伝えたいことは?
本当にやりたいことを素直にできるのって、高校生のあの世代だけだと思うんです。やっぱり大人になってくると、やりたくてもなかなか踏み出せなかったり、どうしても守りに入っちゃんですよね。だから、今はやりたいことには責任が持てる範囲のなかでチャレンジしてほしいです。中学生とは違って高校生ってある程度責任も生まれてくると思いますし、そういったなかで楽しくやりたいことをやってほしい。いろいろなことにチャレンジして行ってほしいですね。

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<エステティシャン・那口絵理を知る3つのコト>

1.欠かせないスキンケア
「毎日このセットを使って丁寧にスキンケアをしています。自分のスキンケアも手が抜けません。」
2.美に気を遣ったサポーター
「繊維に遠赤外線が入っているので血流がよくなります。一度使ってしまうと、手放せない!」
3. 商売道具の手
「仕事で駆使しているので綺麗ではないのですが、たくさんの人の施術をした自慢の手です。」