
阿賀沢紅茶原作の人気ラブコメ漫画『正反対な君と僕』のTVアニメが1月11日から放送開始! 今回YTJPでは、主人公の鈴木を演じる鈴代紗弓さんにインタビューを実施。“鈴木にシンパシーを感じる部分が多かった”と話す鈴代さんに、自身と鈴木の共通点、アニメの見どころについて聞きました。
2月4日生まれ、神奈川県出身。アーツビジョン所属。代表作に、TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』伊知地虹夏役、『逃げ上手の若君』亜也子役、『葬送のフリーレン』ラヴィーネ役などがある。1月11日放送開始のTVアニメ『正反対な君と僕』では主人公の鈴木を演じる。
—鈴代さんが主人公・鈴木の声優を務めるTVアニメ『正反対な君と僕』はどんな作品になっていますか?
『正反対な君と僕』は、自分とは正反対な人とのコミュニケーションを軸に物語が進み、いろいろな人と関わっていく中で、本当の意味で相手と向き合っていくというラブコメ作品です。その中で私が演じさせていただいている鈴木は、見た目が派手だったり、元気で明るい性格のため、あまり悩みがなさそうに見える女の子なのですが、実はすごく繊細で周りの目を気にしてしまい、本当に思っていることをズバッとは言えないというような一面を持っています。そんな鈴木が、物静かだけど自分の意見をしっかりと言える正反対な谷くんに対して、憧れや恋愛感情を持っているところから物語が始まります。“正反対”ということで、登場するキャラクター同士のペア間でのやりとりが多いのも特徴で。鈴木と谷くんの恋愛模様、そして周囲のキャラクターたちの関わり合いを丁寧に描いた作品です。
—鈴代さん演じる鈴木と、鈴代さんの共通点はありますか?
鈴木と私は全く正反対ではなく、むしろ同類って感じです(笑)。私も性格が明るい方なので元気に見られることが多いのですが、実際は鈴木のように周りの目を気にしてしまうタイプで。“この人はこう思うけど、この人はこう思うかもしれない”など、いろいろと考えてしまうところが“鈴木と似ているな、気持ちがわかるなぁ”と感じます。特に物語の序盤では、鈴木というキャラクターについて深掘りしているシーンが多かったので、演じていて鈴木に共感できる部分がかなりあって、シンパシーを感じる役どころではありましたね。

—TVアニメ『正反対な君と僕』の見どころを教えてください。
本当にたくさんあるのですが、一つ目は原作者の阿賀沢先生が描く漫画の世界観がそのままアニメになっているところです。カラフルな色味やポップな雰囲気が自然と描かれているので、原作を読んでいた人にも漫画からキャラクターたちが飛び出し動いているように感じてもらえるのではないかと思います。二つ目は、キャラクターの誰かしらに共感できるポイントがあるところ。『正反対な君と僕』はただのラブコメではなく、キャラクターの心情や心理描写も丁寧に描かれているため、そういったところにも注目してほしいです。あとは癒しポイントとして、谷くんのお家で飼っている“てんぷら”という名前のネコちゃんや、たまに出てくるキャラクター・イエティなど、ポップで可愛いマスコットが出てくるところも見どころですね。そして何よりラブコメ作品なので、ラブの部分が最高なのは言わずもがな、それと同じくらいに青春も感じられる作品になっていて。“こういう青春いいな”と涙が出てきそうなみずみずしさがあり、特に高校生の皆さんには、同じ年代として鈴木たちの青春を身近に感じてもらえると思います。私自身、鈴木を演じていて高校生に戻りたくなりました。思春期の悩みや青春がふんだんに散りばめられている作品なのでそういうところも楽しんでいただきたいです。

—鈴木を演じるにあたり役作りはされたのですか?
役作りという点では、私自身鈴木と近しいと感じる部分が多かったので、わりとすんなり鈴木という役を捉えられたかなという印象です。ただ外的な役作りというところでは、鈴木のことを知ろうと、つけまつげと全頭ブリーチに初挑戦しました(笑)。物語の最初の方でつけまつげのエピソードがあり、私はつけまつげをしたことがなかったのでアフレコの前に挑戦してみたら意外とつけるのが難しかったです。全頭ブリーチは、自分自身もいつか一度やってみたいと思っていたこともあり、良い機会かもと思って鈴木のピンク色に髪色を寄せて染めてみました。外的な役作りではあったのですが、自分でやってみたからこそ鈴木に対する印象の変化もあって。髪を染めた時は、色を維持するのもダメージケアをするのもとても大変で、“鈴木は一見大雑把そうに見えるけど髪の毛のケアをこまめにちゃんとしているのかな”と思いましたし、つけまつげも“意外とつけるのが難しいんだな、慣れるまで時間がかかりそうだからずっとやりつづけて上手くなったんだろうな”と感じました。鈴木に対しての解像度が上がった気がします。
—鈴木を演じていく際に改めて気づいた鈴木の新たな一面などはありますか?
オーディションの時に思っていた鈴木の人間像から大幅には変わっていないのですが、アフレコが始まって音響監督さんとディスカッションをしていく中で、“ここはこうだったんだ”と感じたことがあって。鈴木の乙女っぽい部分を演じていく中で、“素の乙女っぽさ”が出るシーンがちょこちょこあったんです。それまで鈴木の乙女っぽさ、惹かれるポイントは“好きな人の前でちょっと背伸びをしてしまう可愛らしさ”だと思っていたのですが、それプラス“背伸びをせずふいに見える表情”もすごく乙女っぽくて。その“素の乙女っぽさ”も芝居に乗せていいんだということが、ディレクションをしていただく中でどんどんわかってきた印象でした。私が思っていたよりも、鈴木はすごく“女の子”なんだと改めて思いましたね。

—鈴代さんが思う鈴木の可愛いところを教えてください。
いっぱいあるのですが、一番は素直なところです。本人は“もっと可愛くハンバーガーを食べればよかった”とか、いろいろやってしまったことに対して反省しているのですが、その姿がとても可愛いです。考えていることを素直に言っちゃうところも可愛くて。結局素直なのが一番なのかなと思わせてくれますね。
—鈴木の魅力についてたくさん語っていただきましたが、鈴木以外に鈴代さんが注目してほしいキャラクターはいますか?
どのキャラクターもいい尖り方をしているんですけど、一番面白いのは平かな(笑)。平のちょっと斜に構えた、拗らせている感じがとても好きです。平は中学時代に経験した思い出がフックになって勝手に自分を否定して、誰も否定していないのに否定されたかのように受け取っちゃうようなキャラクターなんです。そこの解像度が高くて、作品を見れば見るほど“リアルだなぁ”と思います。誰に何を言われたわけでもないのに勝手に逡巡する姿が、見ていて一番人間くさくて好きだなと感じます。

—改めて作品の魅力を一言で教えてください。
“心”ですかね……。鈴木や谷くん、登場人物たちが本当の意味で相手と向き合うための、心理描写が丁寧に描かれています。そして、友達に対して、過去の自分に対して、過去の誰かに対してなど、誰と向きあっているのか対象がはっきりと描かれていて。阿賀沢先生がどうやってこの作品を描いているのか気になってしまうくらい秀逸に“心”が描かれている作品になっていると思います。
—鈴代さんが声優を志したのはいつ頃だったのですか?
小学校の卒業式で“声優”という職業を知ったのですが、そこから中学生くらいになってふんわりと声優になりたいなという思いがありました。「高校受験に合格したら養成所に通ってもいいよ」と親に言われていたのですが、受験に失敗して見送りになってしまい……。。ただ声優について調べると、芸能の仕事は早ければ早いだけ有利と出てきて。高校1年生の時にアルバイトで声優の養成所に通うための入学金を貯めて、高校2年生から養成所に通い始めました。ただ、声優になれるという保証はないので、高校卒業後は短期大学に行きながら養成所に通って。短大1年生の終わりに現在の事務所とご縁があって所属することになりました。
—鈴代さんが高校生の時は、どんな学生でしたか?
一言で言うと“部活動と夢”という感じです。高校はチアリーディング部で、特に私たちの代の部長がとても厳しくて、朝練が増え、練習も厳しく、夜も遅い……という感じでした。とてもハードだったので、授業中に寝てしまったり、お腹が空いてこっそりパンを食べちゃうようなわんぱくな高校生でしたね(笑)。また高校2年生からは週一で声優の養成所に通いはじめて。同年代の子もいましたが、学校の先生や看護師など、さまざまは職業の方が通っていたので、いろいろな方と会話をする機会があって楽しかったです。
—高校時代の思い出に残っているエピソードを教えてください。
本当に部活が厳しくて、仲の良かった友達が途中で辞めてしまい、自分も辞めたいなと思ったこともあったのですが、振り返ってみると引退まで続けてよかったなと感じています。ヒーヒー言いながら行った朝練とか、放課後にバタバタ向かう部活動の時間って、何にも変え難い時間だったなと思います。夕方の暗くなってきた時間帯に聞こえてくる吹奏楽部の演奏する音、野球部やサッカー部の声を聞きながら練習していたあの時間は青春でしたね。そして、養成所のクラスメイトと夢に向かって切磋琢磨していた日々も青春でした。平日は部活、土日は養成所、高校時代は私の青春の詰め合わせ。その分しんどいこともありましたが、ガムシャラに駆け抜けたなと思います。
—高校生にメッセージをお願いします。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。『正反対な君と僕』は、大人から見たらみずみずしいフレッシュな青春が描かれている作品です。学生さんたちは鈴木と同じようなことがリアルタイムでできちゃうんだなぁって羨ましくもなります。鈴木や谷くんたちと同年代の皆さんの中には、彼らと同じような葛藤や、モヤモヤした気持ちを抱えている方もいるのではないでしょうか。この作品には、いろいろな性格のキャラクターが登場するので、自分と重なるキャラクターが必ずいると思います。皆さんの助けになる言葉や考え方も詰まっていたり、また好きな人との向き合い方を考えるきっかけになったりもする作品なので、ぜひいろいろな面に注目していただけたらなと思います。そして単純にドキドキ、キュンキュンもするので、楽しく見ていただけたら嬉しいです! 自信を持って最高だと言える作品なので、ぜひご覧ください。
鈴代さんの意外な一面に迫る!
Q & A!
💬 鈴木。
鈴木の明るい空気感と、実はすごく考えちゃう性格が似ています。アニメでは家族の描写も出てくるのですが、家にいる時の鈴木のだらけ具合も結構似ていて(笑)。飾らない素の感じも似ているのかなと思います。
💬緊張。
現場にもよりますが、緊張のほうが勝つかもしれません。最初は現場やスタッフさんの雰囲気がわからなかったり、自分の持っていく芝居が受け入れてもらえるのか、原作の先生がどう思うのかわからないという面でも緊張します。
💬ポジティブになりたいネガティブ(笑)。
ポジティブだと思い込んでいるのですが、結構悲観的に考えがちで“もっとこういう風に言えばよかった”とか、大したことじゃないことをずっと引きずってしまうタイプ。どちらかというとネガティブだけど、ポジティブでありたいと思っています(笑)。
💬アウトドア派!
休日は外に出たいです。晴れの日に家にいるのが苦手で、予定が合えば友達と会ったり、1人でどこかに行くのも好き。芸能の仕事をしていると突然休みになることがあるので、そういう時は海が好きなので、1人で海に行ったりもしています。
💬うーん……イベントは全部楽しみにしていた派!
イベントは全部楽しみにしていた派です(笑)。中学生のころは体育祭の実行委員で、応援団なども率先してやっていました。高校の文化祭では、クラスの出し物のほかに、部活の出し物もあり、それに向けて練習をしたり。イベントごとは全部楽しみでした。
💬まとまって休みが取れるなら海外!
まとまって休みが取れるなら南フランスに行きたいです。パリに行ったことがある人に「パリに行きたい」と言ったら「南フランスが最高だよ」と言われて、調べてみたらすごく良くて! 海が好きなので、海があるリゾート地に行きたいです。
💬信じちゃうかも!
“この数字は前にもいいことがあった日”とか数字は結構見ちゃいますね。あと少し前に夕日を見に海へ行った時に出会った方が、ちょうど私がその時悩んでいたことにとても詳しい方で。ちょうど悩んでいたタイミングで、偶然その時間、その場所で出会えたので、その方と出会えたのは運命なのかなと思いました。
💬一度にまとめて!
数年前だったら少しずつ分割を選んでいたかもしれないけれど、今は一度にまとめて! お金があるからこそ得られる経験や、お金をかけたからこそできることがあると思うので、一旦もらっておこうかな(笑)。
💬自分がいなくなったあとの未来。
自分が生きている未来じゃない、自分がいなくなった、1億年後とかの未来に行きたいです。自分が生きている間の未来も気になるけど、せっかくなら見たことのない未来が見たいかなって思います。
INFORMATION
TVアニメ『正反対な君と僕』

MBS/TBS系全国28局ネットにて、毎週日曜日午後5時〜放送
◆公式HP
https://sh-anime.shochiku.co.jp/seihantai_anime/
◆公式X
https://x.com/seihantai_x
