【インタビュー】Job master VOL.10 タレントマネージャー 寺島 実和

さまざまな職業で活躍する人に迫るJob master。第10回目は、タレントの管理などを行うタレントマネージャー。今回はアイドルグループ「さくらシンデレラ」のマネージメントを担う寺島さんに迫ります。

―お仕事の内容を教えてください
肩書きとしてはマネージャーなんですが、一通り何でもやっています。メンバーのスケジュール管理や、さくらシンデレラの楽曲制作やプロモーション、レッスンなどの関係者の方々とのやりとりはもちろんですが、「アイドルステージ」というさくらシンデレラのメンバーが毎日公演するライヴハウスがあり、その運営にも携わっています。この「アイドルステージ」は、都内では新宿と秋葉原、あとは名古屋にあるので、各会場とのコミュニケーションも大切になってきます。

―メンバーとのコミュニケーションはどのようにされているのですか?
人見知りの子も多いので、最初はみんな壁を1枚作っている感じでした(笑)。だから私はとにかく話しかけましたね。もちろん性格はそれぞれ違うので、その子の性格を理解して、それぞれに違うコミュニケーションの取り方はしています。「こういう言い方はよくないだろうな」とか、「こういう言われ方をされたくて相談しているんだろうな」とか。相談はするけど自分のなかでは答えが出ている子もいるので、自分の意見を言うというよりかは、とにかく相手の話を聞くようにしています。

―さくらシンデレラのマネージャーとして一番嬉しい瞬間は?
これはもう一貫してメンバーが笑っている瞬間です。例えば、ライヴを終えて上手く行ったときに、成功が嬉しくて笑っているときとか。メンバーが楽しそうにしている瞬間がマネージャーとして一番嬉しいです。やっぱりマネージャーって結構大変な仕事なのですが、メンバーが楽しそうに、嬉しそうにしているとやっていて良かったなと思います。メンバー個々で夢があると思うし、「さくらシンデレラ」として、アイドルとしていろいろな場所に出ていきたいのだと思うので、そういう、メンバーにとって嬉しいことが決まった瞬間は私も嬉しいです。

―さくらシンデレラのマネージャーとしての今後の目標は?
さくらシンデレラメンバー全員の夢を叶えることが私の目標なので、一人ひとりの夢を叶えていくことですね。メンバー一人の夢が叶った時点で、私の目標も一つずつ達成していくので。だからみんなの目標を叶えられるように私はこれからも動いていきたいです。

―マネージャーを目指す高校生が今からできることは?
さくらシンデレラのマネージャーは少し特殊なんですが、人の気持ちを読み取るようにするというのは、マネージャーという職業には通ずるものだと思います。私自身も学生時代から、喋った後の相手の去り際の表情とかを気にしたりしていました。マネージャーになってからも、タレントさんの表情を見て「一人になりたそうだな」と思ったら席を外したり、逆に話を聞いて欲しいってときは聞き役に回ったり。タレントさんのお仕事をスムーズに進めるためには、とても大事なことだと思います。でも心配したことが外れることもあるんです(笑)。「大丈夫?」とかって聞くと、「お腹が空いているだけだよ」とか(笑)。

―全国の高校生に伝えたいことは?
マネージャーだけではなくどの仕事もコミュニケーションは大事になると思います。特にマネージャーという仕事は喋るのが上手だったり、人と接するのが上手くないと難しい仕事だと思うんですよね。だからいろいろな人と接して、いろいろな人と仲良くなって、いろいろな人とのコミュニケーションを経験しておいて欲しいです。世の中にはいろいろなタイプの人がいて、その人ごとに対応は違ってくると思うので。高校生の今って、嫌いな人とは最初から話さなかったり、接することを諦めてしまうことが多いと思うのですが、好き嫌いせず、いろいろな人とお話してみて、いろいろなタイプの人との接し方を身に付けて欲しいなと思います。

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<タレントマネージャー・寺島実和を知る3つのコト>

1.大きめのスケジュール帳
「多くのスケジュールを書き込むため、昔からずっと大きめのスケジュール帳を使用しています。」
2.携帯電話とパソコン
「様々な連絡が入るので携帯電話は手放せません。パソコン業務も多く、常に持ち歩いています。」
3.さくらシンデレラメンバー
「相談に乗ったり、他愛のない話をしたり、私にとって一番欠かせないものはメンバーです。」

<タレントマネージャー・寺島実和さんから若者へメッセージ>

たくさんの人と話していろんな人と関わってください。
そうすると今後のこれからの人生にとても役立ちます。
頑張ってください!