Spotlight VOL.12 甲斐清和高等学校(山梨県) フェンシング部

第12回目のSpotlightは甲斐清和高等学校の「フェンシング部」です。元日本代表・太田雄貴選手の活躍によって一躍人気に火がついたフェンシング。身体能力だけではなく、相手を観察し、隙を逃さない心理戦でもあるフェンシングを通して、仲間同士で成長していく高校生の様子をお届けします。


フェンシングって?
二人の選手が向き合い、手に持った剣で互いの体を突き、規定のポイントを先取した方が勝ちとなるヨーロッパ発祥のスポーツ。「フルーレ」「エペ」「サーブル」と3種類の種目があり、それぞれに異なる細かいルールが存在します。ダイナミックな種目から、技量が重要な種目まで、それぞれ違った魅力を持つ、競技者も見る者も魅了するスポーツです。
男女合同練習のため、体格差のある相手との練習も行われます。体格的には大きい方が有利と言われることもあるため、技やメンタルを鍛えるための大事な練習の一つとなっています。
腰を落としたこの状態が基本の姿勢。試合中などはほぼ動かない状態で睨み合いが続くこともあるため、足腰の筋肉、体幹などが非常に重要になってきます。





―フェンシングを始めたキッカケを教えてください。
松野:僕は兄がフェンシングをやっていたので興味を持ちました。飽きっぽい性格の兄が続けていたので、楽しいスポーツなんだろうなと思って自分も始めました。
鎌戸:私は小学生の時にサッカー、中学生の時にバスケットボールをやっていて、もう高校ではスポーツをするつもりはなかったんですけれど、中学生の時に甲斐清和高校の先生が熱心に誘ってくださったので高校からはフェンシングを始めました。

―フェンシングを始めてみていかがでしたか?
鎌戸:最初はきつかったよね。でもフェンシングっていう競技をわかってくるとどんどん楽しくなっていきました!
松野:僕は基礎練習の走り込みがきつかったです……。
鎌戸:私は基本の構えがきつかった! 重心が下にあるから下半身をすごく使うんです。
松野:構えている僕たちの足の上に先輩がわざと座ってくれて鍛えてもらったよね(笑)。

―2人が思うフェンシングの魅力を教えてください。
鎌戸:一本の大切さですね。フェンシングは心理戦でもあるので、自分の動きで相手を騙して突けた時の嬉しさが半端ないです!
松野:性格も影響してくる競技なので攻めが得意な人もいれば守りが得意な人もいます。そういうふうにそれぞれの個性が出やすいというのが魅力だと思いますね。自分にない個性は練習や試合を通じていろいろな人から学べるのですごく面白いスポーツだと思います。

―部活を通して学んだことは何ですか?
鎌戸:仲間の大切さですかね。私には同期が1人いるんですけど、お互いに支え合ってここまでやってきました。さらに同期だから「この子には勝たないといけない」というように思えるので、どんどん高め合っていけるんですよね。そうするとお互い良いプレーができるようになってくるので、仲間はすごく大切だと思います。
松野:僕は人と人との繋がりを学びました。山梨県内で大会があったりもするんですけど、そういう大会の準備に僕たち学生も携わったり、結構遠いところからその大会のためにボランティアとして来てくれる人もいるんですよ。1つのスポーツをやるのにたくさんの人が動いてくれて、みんなが人との繋がりを大切にしてくれているんだと、フェンシングを通して学ぶことができました。

―最後に今後の夢を教えてください。
鎌戸:私はフェンシングで成績も残せているので、大学でも続けたいと思っています。そのフェンシングを生かして将来は体育教師になりたいです。
松野:僕は大学でフェンシングを続けるためにも、まずはインターハイで良い結果を残したいです!






顔が隠されるように見えるマスクですが、対戦する時の距離では相手の表情まで読み取れるため、ひるんだ時は一瞬でわかるのだとか。
3種類の剣。種目によって使い分けられ、それぞれ重さ等が異なります。その種目で使われる剣がそのまま種目名になっています。
競技中に着用するジャケット。こちらも種目ごとに使い分けられます。2~3枚を重ねて着用するためとても暑いそうです。