
さまざまな国の文化や生活を紹介し、海外について知ってもらう企画『YTJP海外ナビ』。今回は「世界幸福度ランキング」にて、9年連続1位に輝いている国・フィンランド! 国土の7割以上を森林が占めるなど豊かな自然が特徴で、40以上ある国立公園ではハイキングや登山が楽しめます。今回は、フィンランドに留学したRenaさんに、日本とのスクールライフの違いや、フィンランドならではの体験について聞きました。
vol.12 フィンランド共和国 Republic of Finland

| 首都 | ヘルシンキ |
| 面積 | 33.8万㎢ 💡日本よりやや小さい! |
| 人口 | 約556万人(出典:2023年、IMF) |
| 公用語 | フィンランド語、スウェーデン語 |
| 通貨 | ユーロ(1ユーロ=185.16円〈2026年8月20日現在〉) |
幻想的な自然現象を楽しめる国・フィンランド
「世界幸福度ランキング」にて9年連続1位、”世界一幸せな国”としても知られる国・フィンランド。北部のラップランド地方で8月末から4月にかけて楽しめるオーロラや、夏に太陽が沈まず一晩中薄明るい状態が続く“白夜”など、幻想的な自然現象が多く、世界各地から観光客が集まります。サウナ発祥の地としても有名で、本場のサウナを体験できるほか、1年中サンタクロースに会える人気の観光地“サンタクロース村”など、さまざまな体験ができるのが魅力の国です。
Rena’s life in Finland

学んだことを地元・浜松に還元するため、世界一幸せな国フィンランドに留学!
Renaさん
留学期間:2024年 7月〜8月
私が通っていた中高一貫校では、中学生の時に海外研修に行くのですが、コロナ禍で研修がなくなってしまったんです。だけど私はどうしても海外に行きたいと思い、静岡県にあった「ふじのくにグローバル人材育成事業」というシステムを活用して留学しました。留学先をフィンランドに決めた理由は、留学する人が少ない国に行きたかったのと、学んだことを地元・浜松に還元したいと思ったからです。以前浜松市役所の方から、浜松市は日本の政令指定都市の中では幸福度は高いけれど、貧困問題や教育などの点で課題がたくさんあるというお話を聞いたことがあって。幸福度が高いのに課題がたくさんあるのはなぜなのか疑問に思い、日本との違いを学ぶために世界一幸せな国であるフィンランドに留学しようと思いました。
学校生活
授業はディスカッションがメイン。 いろいろな学年で一緒に過ごす休み時間
留学中は小学校、中学校、高校でアシスタントティーチャーとしてボランティア活動をしていて、現地の学生と一緒に授業を受けたり、たまに日本語の授業もしていました。フィンランドの授業は、ディスカッションがメイン。授業中も全員が手を挙げるし、当たり前のようにディスカッションをしていて、とても楽しい雰囲気でした。休み時間はいろいろな学年の子たちが一緒になって遊んでいて、その様子が日本とは違って印象的でしたね。また、フィンランドの高校には制服がないのでみんな私服で登校していて。髪もいろいろな色の子がいて、ネイルもメイクもしている子が多かったです。

学
誰でも授業を受けられる環境が、子どもの幸福度にもつながる
フィンランドの小中高の生徒を対象にしたアンケートで、改めて自尊心や向上心の高さを感じました。日本人は自分に自信がなかったり、勉強に苦手意識がある人が多い印象ですが、フィンランドではそういうのがないんですよね。そもそもフィンランドは学費が無料で、ノートや鉛筆などの勉強道具も支給されて、貧富の差に関係なく全員が授業を受けられる環境が整っていて。授業に取り組む姿勢や態度から、受け身ではなく積極的に取り組む姿勢が印象的だと感じました。フィンランドの“自分のやりたいことが見つけられる環境”が子どもたちの幸福度にもつながっているとも思いました。
食
キノコの美味しさに感動したパスタ!
特に思い出に残っているのは、キノコ狩りで採ったキノコを使って作ったパスタ! もともと私はキノコが苦手で、しめじや舞茸などのキノコが食べられなかったんです。ただ、フィンランドでしか採れない白と黄色のキノコがすごく美味しくて、初めてキノコの美味しさに感動しました! あとはフィンランドといえば、トナカイの肉も有名で、スーパーでも普通に売っていました!

▲友達とお寿司バイキングに行った時のもの。海外らしいアレンジが加えられたお寿司でした(笑)。
文化
家族で過ごす時間をとても大切にしている
フィンランドは、学校や会社が終わるのが早く、18〜19時には家族全員で集まって夕ご飯を食べるんです。留学先のヘルシンキは夏は白夜で明るかったので、夕食後は森に出かけたり、コテージに行ったり、サウナに入って湖で泳いだりしました。日本では夕食の後は、テレビを見たり、お風呂に入って寝るというのが一般的だと思うので、夕食後に家族と一緒にどこかに行くという文化に驚きました。

体験
サウナで火照った体は、湖で泳いで冷ます!
フィンランドは、サウナが有名! フィンランドの家には、一家に一つサウナがあると言われていて、私のホームステイ先はもちろん、お泊まりに行った友達の家にもサウナが当たり前のようにありました。フィンランドのサウナは日本よりも熱く感じましたね。サウナの後は、日本のような水風呂ではなく湖で泳いで体を冷ましました!

魅力
留学生の私のことも、ずっといる友達のように接してくれる温かい人たちがたくさん
私が思うフィンランドの魅力は、人が温かいところと、自然が豊かなところです。学校の子たちは日本から来た私に対して、ずっといる友達のように接してくれました。また普通に歩いているだけで「その服かわいいね」とか「そのバッグかわいいね」と話しかけてくれたり、私が困っていると助けてくれる人がたくさんいて。ホームステイ先ではパーティーがよくあったのですが、初めて会った人たちも一緒に楽しそうに会話をしてくれて、本当に優しい人が多いなと思いました。自然の面では、フィンランドはブルーベリーが有名なのですが、ホームステイ先には大きな庭があって、ブルーベリーのほかにリンゴの木も生えていたんです。庭で育ったブルーベリーは勝手に採っていいということだったので、採ったブルーベリーでパイ作りをしたりもしました。
▲湖の周りを散策中。
▲ホームステイ先のホストシスターとの一枚。
▲収穫したブルーベリーを使ってパイ作りに挑戦!変化
周りの目を気にせずに、自分のやりたいことに挑戦!
私は留学に行くまで、自分は行動力がない方だと思っていました。日本には、全力で何かに取り組むことに対して、すかすような雰囲気があると感じていて、それで行動できずに後悔することがありました。ですが、私が留学する際に利用したトビタテ!には、自分のやりたいことに全力で取り組んでいる仲間が集まっているんです。そういう仲間に出会えたから、周りの目を気にせずに、自分のやりたいことにまっすぐに挑戦する行動力がついた気がします。
挑戦
地元・静岡の人が幸せに暮らせる街を学生たちの視点を取り入れて創る
現在、静岡県の「ふじのくにグローバル人材育成事業」という留学プログラムで留学した仲間たちと「Fuji’s teens」という学生団体を立ち上げ、その代表をしています。主にInstagramでの発信とコミュニティづくり、「トビタテ!留学JAPAN」を利用して留学したい学生のサポートなどを行っています。「Fuji’s teens」には、観光やスポーツ、福祉などいろいろなテーマで留学した人が集まっているんです。「静岡の全ての人が幸せに暮らせる街」を目指して、たくさんの視点を取り入れて、静岡を良い方向に変えていけるような活動をしていきたいです。
メッセージ
一歩を踏み出したら、波紋のようにつながりが広がっていく
本当にやりたいことが心の中にあるのに、周りの目を気にして一歩を踏み出す勇気が出ない人も多いと思います。ただ、その最初の一歩を踏み出しさえしたら、波紋のように広がって、大きなことにつながっていくこともあります。まずは小さなステップでも踏み出すことが大切ですよ。

夢
スクールロイヤーになって、子どもたちが楽しい学校生活を送れるようにしたい
私は将来的に、子どもたちが楽しめる学校生活を作るための手助けをしたいです。そのために、貧富の差や、いじめで苦しんでいる子どもたちを法の力で守れるようにスクールロイヤーになって、楽しく学校生活を送れる環境を作りたいです。
Rena’s Pick!
美術館や博物館、
バレエなどの芸術鑑賞がオススメ!

▲左はヘルシンキのホールで見たバレエ、右は1人旅で行ったエストニアにあるバンクシー美術館での1枚。


