桐生第一高等学校(群馬県) 生徒会「学校の歴史と魅力を詰め込んだカプセルトイを開発」

第90回の全国高校生NEWSは、高校オリジナルカプセルトイ“キリイチ 制服キーホルダー”を開発した桐生第一高等学校の生徒会。群馬県内のスーパーマーケットや高崎駅、新桐生駅などで販売中のカプセルトイの制作秘話を聞きました。

桐生第一高等学校(群馬県) 生徒会「学校の歴史と魅力を詰め込んだカプセルトイを開発」

〜学校の歴史と魅力を詰め込んだ
カプセルトイを開発

今夏、群馬県の高崎駅や新桐生駅をはじめ、同県内にあるスーパーマーケットやコンビニエンスストア、道の駅等に設置されているカプセルトイコーナーにて、学校オリジナルのカプセルトイ“キリイチ 制服キーホルダー”が発売されました。カプセルトイの中身を考えたのは桐生第一高校の生徒会のメンバーです。商品ラインナップは、創立124年と長い歴史を誇る桐生第一高校の歴代の制服や、現在着用されているジャージ、桐生市のマスコットキャラクター“キノピー”が学生服を着たものなど全9種類。桐生第一高校の在校生や卒業生はもちろん、地域の人も楽しめるカプセルトイになっています。

桐生第一高校では、生徒たちの主体性を育む活動として、積極的に社会に触れる機会を作っています。そんな中、低価格で世代を問わず多くの人に手に取ってもらえるカプセルトイを活用した取り組みができないかと考えた広報課の齋藤先生が、カプセルトイの開発を行う企業に相談したところからプロジェクトがスタート。その結果、アミューズメント施設の運営管理やオリジナルカプセルトイなどの開発を行っているミュー・エンターテイメントと、生徒会メンバーでカプセルトイの中身を開発することになりました。

カプセルトイの中身を考える際に、ミュー・エンターテイメントの方から言われたのは「購入者のニーズに合わせた商品にする」ということ。そこからは誰に買ってもらいたいのか、どういう目的で販売するのかを話し合っていき、桐生第一高校の卒業生と在校生にターゲットを絞りました。そしてカプセルトイの中身は、地域の人たちにも学校に興味を持ってもらえるようにと、街中で目にする機会の多い学校制服のキーホルダーに決定。そこから、学校ジャージや、制服を着用するキノピーなど種類を増やしていきました。

完成したアクリルキーホルダーは、桐生第一高校のオープンスクールでも販売。在校生はもちろん、オープンスクールに参加した中学生からも人気だったそうです。そしてその人気は生徒だけではなく先生にも広がっており、目当てのキーホルダーを当てるまで、何度も回す先生もいたのだとか。生徒会長の岸映太くん(3年)のオススメは、キノピーが学生服を着用しているキーホルダー。「キノピーのキーホルダーはレアで数が少ないので頑張って回さないと当たらないけれど、可愛いのでぜひ手に入れてほしい」と笑顔で話してくれました。

秋には第2弾、年明けには第3弾のカプセルトイを販売予定! 第2弾は“応援”をテーマにした実用的なものを、第3弾では“卒業”をテーマにした懐かしさを感じられるものを制作していくとのこと。学校の魅力を詰め込んだカプセルトイは、卒業生や在校生の思い出としてはもちろん、桐生第一高校の魅力を広めるアイテムとしてたくさんの人の手に渡っていきます。

桐生第一高等学校(群馬県) 生徒会「学校の歴史と魅力を詰め込んだカプセルトイを開発」▲カプセルトイの中身を決めるにあたり、ミュー・エンターテイメントの社員の方が講義を開いてくれたそうです。その時のアドバイスをもとにカプセルトイのアイデアを出しました。

桐生第一高等学校(群馬県) 生徒会「学校の歴史と魅力を詰め込んだカプセルトイを開発」
▲本物のカプセルトイを見ながら、自分たちが作るカプセルトイの中身をイメージ。完成したキーホルダーを見た時は、想像以上の可愛さに生徒会メンバー全員が感動したそうです。

桐生第一高等学校(群馬県) 生徒会「学校の歴史と魅力を詰め込んだカプセルトイを開発」▲カプセルトイの中身は、歴代の制服と現在のジャージ、制服を着用したキノピーなど全9種類。高崎駅や新桐生駅をはじめ、群馬県内のスーパーマーケットなどで、1回300円で販売中です。
桐生第一高等学校(群馬県)
群馬県桐生市にある私立高校。明治34年、桐生裁縫専門女学館として創立以降、「社会に出て役立つ人間育成」という建学の精神に基づき、多くの人材を世に輩出。「実学実践に基づく人間性豊かな全人教育」の理念のもと、一人ひとりの個性と能力を大切にし、心身共に健康で人間性豊かな全人教育を行うことで、生徒それぞれの自己実現の達成と社会貢献を目指しています。