第82回の“全国高校生NEWS”は、高知市にある大橋通り商店街で行われたイベントにて、地元のプリン店と共同開発したスイーツが大盛況のうちに完売! 高知商業高等学校のライセンスコースを紹介します。
〜女子高生らしさを詰め込んだ
イチゴを使った可愛らしいスイーツを開発!〜
2025年2月9日、高知県高知市にある大橋通り商店街で、高知県内の和菓子屋やプリン店など4店舗と、高知県内の中高生が共同で考案したスイーツを販売するイベント「大菓子通り商店街」が開催されました。このイベントは、学生に大橋通り商店街の魅力を知ってもらおうと大橋通り商店街振興組合が企画。今回のイベントで初めて商品開発に挑戦した高知商業高校のライセンスコースの生徒たちは、地元のプリン店・高知プリン亭と一緒に「友チョコいちごパフェ」「恋するいちごパイ」の2商品を開発。当日は、予定よりも早く完売してしまうほどの大盛況となりました。
今回プロジェクトに参加した生徒のほとんどが商品開発に興味を持っていましたが、実際に商品開発を行うのは初めての経験だったそうです。開発する商品については、高知プリン亭からプリン・パフェ・パイが提案され、アレンジのしやすさなどの観点からパフェとパイを開発することになりました。
商品を開発するにあたって高知プリン亭の方から出されたテーマは“女子高生らしさ”。パフェチームは、女子高生らしさを出すために、“女子高生”と聞いて思い浮かぶ単語を紙に書き出してみたそうです。そこで可愛らしいデザインにすることによって、女子高生らしさが伝わるのではというアイデアが出ました。そこからは試行錯誤の日々。季節的にバレンタインが近かったこともあり、大きなハートの形のクッキーを真ん中に置き、真っ赤なイチゴとチョコレートのコントラストが目を引くパフェが完成しました。「上の部分はイチゴや板チョコ、クッキーと甘めですが、下の部分はコーヒーゼリーを入れて甘くなりすぎないように。女子高生らしいハートのクッキーがポイントです」と廣井さん(3年)は紹介してくれました。
一方パイチームも、見た目を華やかにすることに苦労したと語ります。SNSでいろいろなお店のスイーツ画像を探しそれを参考にして、可愛らしい見た目になるように試行錯誤を繰り返しました。また味の面では、イチゴの風味をより感じられるよう、クリームとイチゴジュレを別々に入れることにしたそうです。完成品は、顔と同じサイズの大きなパイに、たっぷりのイチゴジュレとイチゴがトッピングされた女子高生らしい逸品に! 山脇さん(3年)は「イベント当日はパイを作るのが楽しすぎて休憩することを忘れてしまうくらい夢中になりました」と笑顔で話してくれました。
担当の山岡先生は「試作を繰り返すうちに自分たちで課題を発見し、それぞれの立場に立って最善の解決策を導くための話し合いができるようになった。今回の経験から、大人になって困難にぶつかった時に諦めるのではなく、どうすれば乗り越えられるのかを考えられるようになってほしい」と生徒にエールを送りました。
高知市にある市立の商業高校。ライセンスコースがある総合マネジメント科をはじめ、社会マネジメント科、情報マネジメント科、スポーツマネジメント科の4つのコースがあり、自身の興味・関心に応じたコースが選択できます。どの科も積極的に地域イベントに参加し、地域と社会に貢献する活動をしています。
高知商業高等学校 HP:https://www.city.kochi.kochi.jp/deeps/88/kochisho-h/