さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。 第66回は、学校の敷地内にある馬場で、馬と一心同体となり技術を磨き、青春を駆ける 熊本県立翔陽高等学校の馬術部を紹介します。
ーActivity>>>颯爽と障害物を飛び越える練習風景
人と馬が息を合わせて戦う競技馬術
人と馬が一体となり、スピードや演技の正確さ、美しさを競う競技“馬術”。馬術には、コース上に設置された障害物を飛び越え走行する“障害馬術”、演技の正確さと美しさを競う“馬場馬術”、これらにクロスカントリー走行を加えた“総合馬術”の3種目があります。翔陽高校馬術部は、学校の敷地内に厩舎と馬場を持ち、現在9頭の馬と活動中。日々の馬の世話を通して信頼関係を築き、大会での上位入賞を目指しています。
ーInterview>>>自分で馬を調教し練習して、その成果を見せられるところが面白い
■馬術部に入部したきっかけを教えてください。
元兼:体験入部期間に興味本位で厩舎に来て、当時の部長に「入部しない?」と声をかけていただいたことがきっかけで入部しました。 杉内 僕の母親が馬が好きで、制服の採寸などで学校に来る度に厩舎に来ていたんです。そこからだんだんと馬に興味を持ち、馬術部に入部することにしました。
■翔陽高校馬術部の1日の活動内容を教えてください。
元兼:体験入部期間に興味本位で厩舎に来て、当時の部長に「入部しない?」と声をかけていただいたことがきっかけで入部しました。
杉内:僕の母親が馬が好きで、制服の採寸などで学校に来る度に厩舎に来ていたんです。そこからだんだんと馬に興味を持ち、馬術部に入部することにしました。
杉内:基本的に馬の世話は当番制で、当番は朝7時半頃に厩舎に来て、馬にエサをあげます。その後に、馬の飲み水を入れる水桶を洗ったり、ボロ取りという馬糞の掃除をします。昼休みもエサやりとボロ取りを行い、放課後は馬に乗る人は着替えて馬に乗り、馬に乗らない人は厩舎の掃除などをします。
■馬と接する時に意識していることはありますか?
元兼:初めて会う馬には、自分の匂いを嗅がせてから徐々に触れ合っていくことです。馬と信頼関係を築く上でも、最初に触れ合う時は慎重に接するように意識しています。
■入部して大変だったことを教えてください。
元兼:馬の世話は当番制のため、早起きに慣れるまでが大変でした。入部するまでは7時くらいに起きていたのですが、当番は7時半前には学校に着いていなければいけなくて。早く起きられるようになるまで苦労しましたね。
杉内:馬はそれぞれ性格が違うため、馬に乗るのに慣れるまでは苦労しました。性格に癖のある馬に乗るのは今でも少し大変です。
■馬術の面白いところを教えてください。
杉内:普通に乗るだけでも十分楽しいのですが、馬の性格に合わせて自分で調教し、大会でその成果を発揮できるところが面白いです。大会では学校の馬で出場する場合と、大会で決められた馬で出場する場合の2パターンがあります。学校の馬で出場する場合は、一緒に出る馬を決めて調教し、たくさん練習をして。その結果、大会でいい成績を出すことができるととても嬉しいです。
元兼:昨年のパリオリンピックで、日本代表が“総合馬術”で銅メダルを獲りました。もちろん僕も見ていたのですが、山や丘にある障害物を飛び越えるクロスカントリーは見ていてとても面白いなと改めて感じました。ただ、9分間ずっと走り続けるのは大変だなとも思いましたね(笑)。
■今後の目標を教えてください。
元兼:僕たちが引退し、後輩たちに引き継いで新体制になった時、自分たちの時よりもいい代になってくれたらいいなと思っています。そのためにも、今は僕たちが新しいキャプテンを支え、気づいたことは声をかけてバックアップしていきたいです。
ーReport>>>馬術部に欠かせない3つのもの
ーPerson>>>馬術部の○○なヒト!!
◆熊本県立翔陽高等学校HP:https://sh.higo.ed.jp/shoyo/