静岡県立伊豆伊東高等学校の高校生から、企業へバトンタッチ!広がる、ヤングケアラー支援の輪!

全国の高校生の活動をお伝えする“全国高校生NEWS”。
2024年2・3月合併号で紹介した静岡県立伊豆伊東高等学校総合ビジネス科。第11回「創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」で審査員特別賞を受賞した「伊東ヤンケアフレンズ友の会」の事業プランを継承したいという企業が現れました。

静岡県立伊豆伊東高等学校「高校生から企業へバトンタッチ!広がる、ヤングケアラー支援の輪!」
静岡県立伊豆伊東高等学校

「伊東ヤンケアフレンズ友の会」は、子どもへの食事の提供とヤングケアラーの状況把握と支援を目的としたプラン。昨年の夏に伊東市にある飲食店「笑あん」で子ども食堂の実証実験を行い伊東市に住む子どもを招待しました。1月の取材時点は、企業の方々に引き継ぎ、全国に広げていくのが目標と語っていましたが、ついに事業継承をしたいと声をかけてきた企業が登場!それは、一般社団法人ルミナスです。高校生が考案したビジネスプランを他の企業が継承するのは全国的に少ないそうです。

静岡県立伊豆伊東高等学校「高校生から企業へバトンタッチ!広がる、ヤングケアラー支援の輪!」
第11回「創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」発表中の様子

一般社団法人ルミナスの伊豆地域でひきこもりやヤングケアラーなどの支援を行なっています。報道でプランのことを知り興味を持って、事業引継も含めて検討したいと声をかけてくれたそうです。そして、1度オンライン会議を経て、3月21日に対面で打ち合わせをすること。打ち合わせでは、プランに込めた思いや、引継に関することなどを話しました。実際に会議に参加した平松さんは、「実際に協力してくれた笑あんさんにも紹介することができ、店側のメリットや予約システムなど、具体的な話をすることができました。その話を聞いたルミナスさん側も、実現したいと思いを強くしていたので紹介できてよかったです」と笑顔を見せました。

6月頃に、子ども食堂実現に向けて、関係者を集めた会議を実施予定。最初は、ルミナスの本拠地である沼津市の飲食店に声をかけ、少しずつ子ども食堂を開始する計画で話し合いを進めています。
夢への実現にまた一歩近づいた“伊東ヤンケアフレンズ友の会”。まずは静岡県から、その支援の輪を広げていきます。

静岡県立伊豆伊東高等学校
2023年に、伊東高校、城ヶ崎分校、伊東商業高校が統合し、伊豆伊東高校が開校しました。旧3校の校訓を継承した「真理を尊ぶ人であれ」「価値を生み出す人であれ」「他者を支える人であれ」のもと、3校の伝統や意志を引き継ぎ、さらなる未来へと継承し、伊豆地域全体の活性化に役立つ有意な人材を育成することを目指しています。
HP:https://www.edu.pref.shizuoka.jp/izuito-h/home.nsf/IndexFormView?OpenView