Worker’s file プロサックスプレイヤー 中村有里

さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第23 回目は、プロのサックスプレイヤーとして、バンドやソロライブ、アーティスト楽曲のレコーディングから楽曲提供など、多方面で活躍する中村さんに迫ります。

Worker’s file プロサックスプレイヤー 中村有里

中村有里(なかむら ゆり)
国立音楽大学弦管打楽器専修(サクソフォーン)卒業。弦管打楽器ソリストコース修了。同大学院、修士課程器楽専攻を最優秀賞を受賞し修了。ジャズでは、松永貴志氏と共演を重ねるなどジャンルにとらわれず精力的に活動しており、ドラマ二十歳と一匹(NHK)・グッドパートナー(テレビ朝日)・三屋清左衛門残日録 完結篇(BSフジ)・キラキラ☆プリキュアアラモード(テレビ朝日)など数多くの劇伴やアーティストのレコーディングにも携わっている。現在は「Fabrhyme」(sax,piano,bass)のメンバーとしてバンド活動も行っている。


勇気を出して挑戦してみれば意外に飛び越えられるハードルかもしれない




ー仕事内容を教えてください。

サックスプレイヤーとして、バンドを組んだりソロでゲスト演奏をしたり、音楽系のイベントに出たりしています。あとはCMや映画、アニメなどのサックスパートのレコーディングとかですね。今はコロナの影響もあってイベントよりもレコーディングの方が圧倒的に多いです。あとは私自身作曲もするので、企業さんへの楽曲提供なども行っています。


ーサックスを始めたキッカケを教えてください。

幼稚園の頃から音大の付属に通っていて、物心ついた時から中学に入るまではずっとピアノを主体にやっていたんですけど、自主的に新しい楽器にチャレンジしてみたいなと思い、中学校では絶対に吹奏楽部に入ると決めていました。楽器は小学校の終わりくらいから調べて、花形の楽器でもあるサックスをやりたいと思ったんです。だけどサックスってやりたい人が多いので、じゃんけんで決められることもあると聞いて(笑)。じゃんけんで負けてできなかったら絶対に後悔すると思って、親にお願いして体験入部の前にサックスを買ってもらいました(笑)。私はそのサックスを最初から部活に持っていって、「私はサックスを持っているのでやらせてください」と言って、中学の吹奏楽部から始めた感じですね。


ーサックスの魅力を教えてください。

サックスってフロント楽器といって前に立てる楽器で。もちろん大人数の吹奏楽の中で吹くのが好きな人もいると思うんですけど、私はフロントマンとしてサックスを吹くことが好きなので、自分のサックスがメロディーラインを担当するバンドがあったりもします。あとはサポートとかでもサックスって結構フィーチャーされる楽器で、ボーカリストの人ともセッションがしやすかったりするので、そういう演奏でコミュニケーションを取れる点はサックスという楽器の強みだと思いますね。


ープロのミュージシャンを目指している高校生が今からできることはありますか?

興味を持つことですかね。先生や先輩に言われたことだけをやるのではなくて、その楽器の深さを自分で見つけに行った方がいいかもしれないです。練習とかはみんな当たり前のようにすると思うんですけど、自分が吹いた音がどういう風に音楽として聞く人に伝わるのかというのを私は高校生の頃からずっと気にしていました。具体的な練習としては、自分が演奏した音を録音して聴くというのは繰り返し何度もやっていましたね。自分が実際に気持ち良く吹いていた音でも、録音を聴くとめちゃくちゃ下手で本当に凹むくらいでした(笑)。そこから“こうしたらもっと良くなるんじゃないか”と何度も録音して聴いてというのを繰り返すことで、自分ならではの表現方法を習得していきました。だから、その楽器自体を深くまで知って好きになること。自分の音を聴いて、自分ならではの表現を見つけていくというのは是非やってほしいです。


ー高校生にメッセージをお願いします。

ミュージシャンに限らずどんな職業でもそうだと思うんですけど、やっぱり自分で行動するということが一番大事だと思います。自分がやりたいと思ったものが、今の自分にとってすごく高いハードルに感じたとしても、勇気を出して挑戦してみれば意外に飛び越えられるハードルかもしれないじゃないですか。挑まなかったらその時点で終わってしまうので、難しいと思うことでもまずは果敢にチャレンジしてください。

お仕事言葉辞典>>>サックスプレイヤー編

【さらう】 さらう

教えられたことをその通り繰り返して習う、復習するという意味の言葉で、主に復習・練習することを指す。音楽業界で広く使われる言葉で、「この曲のこの部分、しっかりさらっておいて」などといった形で使われる。漢字では「復習う」と書く。

お仕事道具見せてください!

Worker’s file プロサックスプレイヤー 中村有里

18年間使っているサックス
写真のものは中学校入学のタイミングで購入したサックス。この他にもアルトサックス、テナーサックス、ソプラノサックスの計4本を使い分けるそうです。

中村有里Twitter>>>@saxophone_yuri
中村有里Instagram>>>yuri.saxophone