【インタビュー】Worker’s file アイデア料理研究家/家政婦 mako

さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第21 回目は、アイデア料理研究家としてさまざまなメディアに出演するmakoさん。さまざまなレシピを生み出し提案する、今話題の料理研究家に迫ります。

Worker’s file アイデア料理研究家/家政婦 mako

mako
岡山県出身。幼少期より料理に触れ、栄養士の専門学校を卒業後は保育園の栄養士として働く。その後フードコーディネーターの資格を取り、2017年よりアイデア料理研究家として活動。個人で13冊のレシピ本を出版し、ポリ袋を活用したレシピを始め、誰でも簡単にできるさまざまレシピを提案し、多くのメディアに出演。家政婦としての経験も生かし、“家政婦mako”としても知られている。

アイデア料理研究家として、料理への負担を減らせることがすごく嬉しい


ー仕事内容を教えてください。

アイデア料理研究家として、誰でも簡単に作れる料理を、テレビや雑誌、レシピ本、SNSなどいろいろなメディアを通して紹介しています。あるテレビ番組では決められた時間でできるだけたくさんの料理を作るということをしていて。その中で誰もが知っている料理をたくさん作っても面白くないので、ポリ袋を使って簡単に作れるというような料理を紹介しているんです。そういった面白いレシピを考えるのが好きなので、他の人とも被らないアイデア料理研究家という肩書きで仕事をしています。


現在のお仕事に就いた経緯を教えてください。

2歳くらいの時から、母親のお手伝いをすることが好きで料理をしていて。小学生の時には主婦が見る雑誌で料理のネタ集めをしたり、料理番組を録画して見ていました。高校時代は飲食店でアルバイトをして、その後は栄養士の専門学校に入りました。卒業後はメニューを考えるのが楽しそうという理由から保育園の栄養士を5年間くらいやっていて。そんな時、たまたま読んだレシピ本の中でフードコーディネーターの1日が紹介されているのを見たんです。レシピの試作をしたり、その仕事内容を見てフードコーディネーターという仕事にすごく興味を持ちました。そこからは栄養士の仕事をしながらフードコーディネーターの学校に通って、資格を取りました。その後は栄養士をやめて、フードコーディネーターとして、テレビに映すための料理や商品のパッケージに使う料理を作っていたんですけど、その当時レシピ本を出したいという想いがあって、このままだとレシピ本を出すキッカケがないと思ったんです。そこから方向性を変えようと思ったんですけど、そうすると一時的に職が不安定になるので、料理を活かして自由にできる仕事がないかと探していた時に、たまたま料理専門の家政婦という仕事を見つけて。そこの会社に登録するためのテストで料理をした時に「会社を広めたいからメディアに出てみない?」と声をかけていただいたので、そこからメディアに出させていただくようになりました。


アイデア料理研究家としてのやりがいを教えてください。

料理って家族のためにとか、したくないけどしないといけない人もいるじゃないですか。そういう人のためになれることがやっぱり嬉しいです。以前、お子さんがいて仕事もしてらっしゃって、子供のために料理を作りたいけど作れずに、コンビニのお弁当を持たせてしまうという方がいて。それをすごく心苦しく感じていたみたいなんですけど、私の料理を見てくれて、「makoさんのレシピはすごく簡単に作れるから、お弁当の一品だけでも手作りができるようになった」というお話をいただいたんです。そのおかげで自信を持てて、心の重りが取れたと言ってくださって。他にも「makoさんの料理と出会って毎日の料理が楽になった」という言葉もいただくので、アイデア料理研究家として、料理への負担を減らせることがすごく嬉しいです。


将来、料理関係の仕事を目指している高校生が今からできることはありますか?

スキルを磨くというより、いろいろな料理を食べるというのをオススメしたいです。食べたことがないものや気になっているものをどんどん食べて、いろいろな知識やアイデアを吸収するのが良いと思います。ファミリーレストランの新メニューを食べてみるとか、いろいろなところにアンテナを張るというのは簡単にできるし、やってみてほしいですね。

お仕事言葉辞典>>>アイデア料理研究家編

【シズル感】しずるかん

被写体となる料理や食品の、活きの良さや瑞々しさ、臨場感を表す言葉。料理の撮影現場等でよく使われる。油を使った調理での擬音“ジュージュー”という言葉を指す英語の「sizzle」が由来とされている。

お仕事道具見せてください!

Worker’s file アイデア料理研究家/家政婦 mako

料理に便利なキッチンバサミ
包丁とまな板を使うのが面倒な時、簡単にできる調理方法の一つとして活用できるキッチンバサミ。アイデア料理研究家として欠かせない道具となっているそうです。

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