Worker’s file VOL.07 税理士 水村 耕史

さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第7 回目は、企業や個人事業主へ向けた税金に関するアドバイスはもちろん、企業のコンサル業も多く担う税理士・水村さんに迫ります。
Worker’s file VOL.07 税理士 水村 耕史

― 仕事内容を教えてください。

税理士事務所の仕事としては、お客様の帳簿を作ったり、税務の申告書を作って税務署に提出するといったことが基本的な業務になります。あとは企業からの相談役のようなこともやりますね。何か困ったことがあると顧問の税理士に相談するということは、昔からよくあることなんです。大きい会社だと、弁護士など法律に関する専門職の顧問がついていることが多いのですが、中小企業だと、顧問としてついている法律の専門家は税理士だけというケースも多いんですよね。だから、税金以外の様々な相談を担うことが多々あります。また、私たちの事務所は、コミックマーケットなどに出展する同人作家さんへ向けた確定申告のプランも用意しています。そのプランが、以前SNSで拡散されて事務所が有名になったということもあり、同人作家さんなどの個人事業主のお客様も多いです。法人のお客様だと、数十億規模の企業から、これから事業を始めたいという企業まで、満遍なく仕事をさせていただいています。

― 税理士になろうと思ったキッカケを教えてください。

実は僕、中学から高校まで競馬の騎手になりたくて、専門的なトレーニングを積んでいたんです。だけど高校2年生の夏、競馬学校の試験が終わった時に、周りの人たちが“親が騎手”みたいな英才教育の人たちばかりで、“騎手の道は無理だな”と思って(笑)。でもそれまでは騎手になるつもりだったので勉強も全然していなくて、高校2年生ながらに、何か専門資格を取らないと就職ができないと思ったので、税理士の資格を取ることにしました。税理士を目指し始めてからは試験勉強などつらいことも多かったのですが、競馬の騎手を目指している時にやっていたトレーニングや修行に比べると全然大したことないなって思えたんです。最終的に騎手という夢を諦めはしたのですが、騎手を目指して頑張っていた時の経験は、自分の人生においてすごく大きな自信になったと思っています。

― 税理士としてのポリシーを教えてください。

常にお客様に対して親身になって考えるということです。もちろんどこの企業からも利益を考えたうえでの相談が多いのですが、お客様が仕事を選択される時に、必ずしも経済合理性が優先されるわけではなくて、感情で動かれることも多いと思っています。“こっちの仕事の方が利益は上がるけど、社員に負担がかかる”といった感じで、利益よりも感情を第一に考えられることもあるので、きちんと相手の意思を汲んで、責任を持ってアドバイスをするということはポリシーとして持っています。

― 高校生に伝えたいことはありますか?

私は大学の講義などをする機会もあり、そういった場で学生に言っていることなんですけど、職業選択の仕方として、今までとは違う視点を知ってもらいたいと思っています。今の就職活動って、なんとなく自分が興味のありそうな業界を選ぶところから始まることが多いと思うのですが、自分が選んだ企業に就職した時に、将来自分が送りたいライフプランを送れるかどうかを考えてみて欲しいんです。憧れの業界に入ったけれど、お給料が低くて自分の理想のライフスタイルが送れないことって結構あると思うんですよ。“良い家に住みたい”、“定期的に旅行をしたい”などという理想のライフスタイルに向けて、お金や時間といった視点から職業を選択するような、新しい就職活動の仕方があっても良いのではないかと僕は思っています。高校生の皆さんも、自分の理想のライフスタイルから逆算した職業への考え方をしてもらえたらいいのではないかと思いますね。

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『Switchコンサルティンググループ Switch税理士法人』
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