YTJ learning ためになる雑学 2018年12月号

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知っていると、ちょっとはためになる雑学。
2018年最終月ということで、2018年に話題になったものにまつわる雑学を紹介します。

将棋が広まったキッカケは参勤交代
羽生善治竜王の国民栄誉賞受賞など、2018年も注目を集めた将棋。この将棋は、諸大名が領地を離れ、一定期間を江戸で過ごす制度“参勤交代”がキッカケで広まったといわれています。当時、大名に同行して江戸詰めとなった武士たちは将棋会所を訪れ、有段者の免状を取得する者も多くいました。この免状はとても貴重なもので、関所で役人に見せると、身分を証明する物の一つになったそうです。江戸で将棋を学んだ武士たちは、参勤交代を終えると、故郷で将棋の文化を伝えます。各地の武士が江戸で学んだ将棋を伝えたということもあり、将棋には地域ごとの “ローカルルール”が存在しないと言われているのです。
ヘレン・ケラーの愛犬は秋田犬!?
今年5月、平昌オリンピックフィギュアスケート女子の金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手に、秋田犬が贈呈されました。忠犬ハチ公の犬種としても知られる秋田犬ですが、聴力、視力、言葉を失いながらも、大きな功績を遺したヘレン・ケラーが飼っていたのもこの秋田犬。ハチ公が亡くなったのは、ヘレン・ケラーが来日する2年前のこと。その後、数回に渡り米紙に取り上げられていた忠犬ハチ公のことを、ヘレン・ケラーが知り、秋田犬を飼いたいと願ったそうです。ヘレン・ケラーが日本を訪れた際、秋田県警察訓練所小笠原巡査部長より善意で1頭の秋田犬が贈られ、「カミカゼ」と名付け飼われました。
世界で唯一のカーリングストーン原料採取場所
平昌オリンピック、女子チームの銅メダル獲得で一躍注目を浴びたカーリング。カーリングでは一試合につき、16個のストーンが使用されます。このストーンの原料になる石が採取される場所は世界で唯一、スコットランドのアルサクレイグ島のみ。ストーンはこの島で採取された花崗岩でしか作れないのです。他の石を使用すると、石の表面のわずかな隙間が水を吸うため、吸われた水が再び凍った時に石が割れてしまいますが、アルサクレイグ島の石は密度が高く、割れないのだとか。カーリングのストーンは1つ10万円以上する高価な物ですが、頑丈なため100年以上競技で使用することができるとも言われています。
サッカーワールドカップとオリンピックの関係
日本代表が決勝トーナメントに進出した”2018FIFAワールドカップ ロシア“。このサッカーワールドカップの初開催は1930年。当時、すでにオリンピックの種目として存在していたサッカーですが、オリンピックはアマチュアの大会であり、プロ・アマチュアを問わず世界一を決定する大会はありませんでした。しかしその後、1924年と1928年のオリンピックで大成功を収めたことから、国際サッカー連盟はサッカーのワールドカップ開催を決意。夏季オリンピックと2年周期がずれるようにして、1930年からワールドカップが始まりました。オリンピックを意識して作られた大会だったため、4年に1度の周期で開催されるようになったのです。