【インタビュー】Job master VOL.16 フォトグラファー 花井 智子

さまざまな職業で活躍する人に迫るJob master。第16回目は、人物や物、景色などの写真を撮影するフォトグラファー。花井さんは主に、雑誌やwebサイトに使用される写真を撮影されています。

―お仕事の内容を教えてください。
会社などには所属していないフリー(個人事業主)のフォトグラファーなので、出版社やお店から直接依頼をいただいて仕事をしています。主な仕事は雑誌やwebサイトで使われる写真の撮影です。最近だと舞台の劇中写真などを撮影して、新聞社や出版社にオフィシャルの写真として提供することも多いです。被写体は人物や食べ物などさまざまなのですが、私は人が好きなので、人物をメインに撮っていきたいと思っています。自然でその人らしい写真を撮りたいというのが、私のなかに大きなテーマとしてありますね。

―フォトグラファーを目指し始めたキッカケは?
大学生の時は雑誌の編集がしたくて、出版社に行きたいと思って就職活動をしていたんですけど、会社員をやっている自分が想像できなくて。自分のやりたいことを仕事にして生きたいなと思ったのが“写真”でした。以前やった占いで“写真や芸能関係の仕事に向いている”と言われたのが、頭の片隅に残っていたんだと思います(笑)。当時のカメラは今に比べて、専門的な技術や知識が必要だったので、そこから写真教室に通い始めました。当時、ゴルフ練習場のアルバイトをやっていたんですけど、お客さんにプロフォトグラファーの方がいて、軽い気持ちで「フォトグラファーってどうやってなるんですか?」って聞いたら、なぜかその人はフォトグラファーになることを薦めてきたんです。でもフォトグラファーって別世界の人だと思っていたし、親に反対されるかもしれないとその人に相談したら「自分の人生だよ」って言われて。その時に人のせいにして逃げている自分に気づいたんです。だからやれるだけやってみよう、しかもフォトグラファーなら雑誌作りに関われるかもしれないと思って目指し始めました。

―プロのフォトグラファーになるまでの経緯は?
スタジオマンという、写真スタジオでのアシスタント期間を2年経てから、プロフォトグラファーのアシスタントになりました。その方のもとで3年間くらい働いていたんですけど、ある時その方に「お前はもう独立していいよ」と言われて、プロのフォトグラファーとして独り立ちしました。そこからは自分の作品集を作って出版社や編集プロダクション、芸能事務所などにいる人を紹介してもらって、仕事を固めていった感じです。

―フォトグラファーとして、やりがいを感じることは?
それは結構いつも思っていますね。取材とかでは、なかなかお会いできないような著名な方にもお会いできるし、普段は聞けないような話も聞けるし。あとは単純に“花井さんに撮ってもらってよかった”って言われると本当に嬉しいです。今のカメラはフィルムからデジタルに進化して、誰でも簡単に綺麗な写真を撮れるようになっているので“私じゃないと撮れない写真”を撮らないといけないなと思っています。

―フォトグラファーを目指す高校生が今からできることは?
いろいろなものを見て、いろいろなことを感じることですかね。綺麗だなとか、かっこいいなとか、さまざまなことを感じてたくさんの感情を生み出して感性を磨いてほしいです。映画や舞台、写真集などを観て感動して、感動したらそこで終わりにするのではなく、何に感動したかというのを考えることが、自分の感性を鍛えることに繋がるはずです。フォトグラファーになった時に、その感性を活かした写真が撮れるようになると思います。

お仕事言葉辞典>>>フォトグラファー編

【シュート】しゅーと
カメラを回し始めることを指す言葉。10時に撮影を開始する際は「10時シュート」などといったように使用する。フォトグラファーに限らず、ビデオカメラを使用する現場などでも使用される。



お仕事道具見せてください!

基本的な撮影セット
メインで使用するカメラ、予備のカメラ、フラッシュを焚く際に使用するストロボ、レンズ最低3本。このセットにさらに撮影器具が加わることもしばしば。


あとがき
ブック/ペーパー

データではなく、プリント写真にこだわる花井さん。自身が撮影した写真のなかから厳選された数点をプリントしてブックに入れ、営業ツールとして活用することもあるそうです。