Spotlight VOL.15 五所川原第一高等学校(青森県) 津軽三味線部

第15回目のSpotlightは五所川原第一高等学校の「津軽三味線部」です。青森県の伝統楽器、津軽三味線。大迫力の音色と、目を見張るようなテクニックで観る者を楽しませる、地元発祥の津軽三味線に部活動を通して触れ、その伝統を代々引き継いでいく高校生の様子をお届けします。

Activity>>大迫力の合奏が響き渡る練習風景
津軽三味線って?
青森県津軽地方発祥の楽器。3本の弦で成り立つ弦楽器三味線のなかでも、本来は津軽地方の民謡伴奏に用いられており、昭和、戦後の民謡ブームの頃『津軽三味線』と名付けられ全国へ普及されたと言われています。撥(ばち)を叩きつけるように弾く打楽器的奏法と、テンポが速く音数が多い楽曲に特徴があり、津軽三味線の有名奏者も年々増えてきています。

月に3回、津軽三味線のプロ奏者を先生に招き指導を受けるため、部員の目は真剣そのもの。気になった個所は全員で何度も繰り返し練習し、感覚を体に叩き込んでいきます。
激しく撥(ばち)を叩きつける演奏によって糸と呼ばれる弦の部分が切れてしまうこともしばしば。慣れた手つきで手早く処置を行い、合奏に合流していきます。

Activity>>Interview>>三味線はシンプルに見えるけれど、知れば知るほど奥深い楽器

―津軽三味線部に入ったキッカケを教えてください。
工藤葵:中学時代の担任の先生に「ここの学校に三味線部があるからやってみたら?」と勧めてもらったのがキッカケです。最初はあまり乗り気ではなかったのですが、4月にあった部活動紹介で2年生の先輩たちが演奏していて、それがすごくかっこよかったので入部を決めました。
工藤杏莉:私はもともと特技というものがなくて、みんなと違う特技が欲しいなと思っていたんです。そこで津軽三味線部があるこの学校を見つけて。部活先行でこの学校を選んだので、入学してからは迷わずに入部しました。
髙橋:僕は、何か一つでも楽器を演奏できるようになりたいという想いがあったのですが、普通の楽器じゃなくて少し変わった楽器をやってみたいと思っていたんです。そんな時に津軽三味線部があることを知って、部活動体験に行ってみたら先輩たちも面白い人が多かったので、入ってみようと思いました。

―演奏できるようになるにはどれくらい時間がかかるのですか?
工藤葵:弾けるようになってくるのは始めて1ヵ月くらいかな……?
工藤杏莉:部活という限られた時間の中でやらなければいけないので、本当は3年とかかけて覚えるのを、短時間で詰め込んで覚えていく感じです。
工藤葵:弾き方などは先輩たちから教わりながら、徐々に体で覚えていきました。
工藤杏莉:最初はみんな基礎から教わるのですが、途中からはやっぱり個性が出てきてしまうんです。だけど合奏なのでなるべく個性は抑えてみんなと合わせていかなければいけないので、そういうところも難しいです。

―津軽三味線の魅力を教えてください。
髙橋:三味線って3つの弦で音を表現するのでシンプルに見えるのですが、知れば知るほど奥が深い楽器だなと思います。先生と自分たちでは音が全然違いますし、音の厚みや強弱など、演奏していても聴いていても奥深さを感じられるのが魅力です。

―部活動を通して学んだことを教えてください。
工藤杏莉:礼儀やマナー、自主性や協調性、積極性など本当にたくさんのことを学びました。挨拶や返事をしっかりすることなど、部活中だけではなくて、日常生活で役立つようなことも学ぶことができました。
工藤葵:部長として、自分の行動に責任を持つことの大切さを学びました。あとは、賞を取った時などは、努力は報われるんだなと実感することができました。
髙橋:部活動という1つの社会のなかで活動してきたので、これから社会人になるうえで必要なものを部活動を通して身に付けられたと思っています。

Activity>>Report>>津軽三味線部に欠かせない3つのもの

勝負道具となる津軽三味線。演奏する際は撥(ばち)を使用。湿気に弱いため、保管場所である部室の中では除湿剤で、徹底的に管理されています。
演奏の際に着用する衣装。衣装は数種類あり、大会によって使い分けるのだとか。学校がある五所川原地域の家紋、山桜がプリントされています。
県大会や、高等学校総合文化祭など数々の輝かしい成績を誇る五所川原第一高校・津軽三味線部。部室には歴代のトロフィーが並んでいます。

Activity>>Message>>津軽三味線部員が今伝えたいこと