群馬県立館林商工高等学校 カヌー部「カヌーが上手くなるためにも目標を明確にすることが大事」【Spotlight VOL.75】

さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。第75回は、創部以来6度の全国制覇を成し遂げ、カヌーの強豪校として知られる群馬県立館林商工高等学校のカヌー部を紹介します。

群馬県立館林商工高等学校 カヌー部集合写真

群馬県立館林商工高等学校 カヌー部練習風景

速さを競うウォータースポーツ・カヌー競技パ

川や湖などで競技を行うことから、大自然と一体となり競い合うのが魅力のカヌー競技。カヌー競技には2種類あり、甲板がない艇に乗り、片端に水かきがあるパドルを使う“カナディアンカヌー”と、漕ぎ手が座るコックピット以外が甲板で覆われた艇に乗り、両端に水かきがあるパドルを使う“カヤック”があります。高校では、速さを競うスプリント種目がメインで行われており、カナディアンカヌーとカヤックそれぞれに、シングル(一人乗り)・ペア(二人乗り)・フォア(四人乗り)の種目があります。

群馬県立館林商工高等学校 カヌー部練習風景
館林商工高校カヌー部が練習する利根川の、9月上旬の日没時刻は18時。徐々に暗くなる限られた練習時間の中で、100メートルほどの距離を何度も全力で漕行していました。

群馬県立館林商工高等学校 カヌー部練習風景
練習後は、艇の中に入った水を出し、一艇ずつ入念に手入れをします。“道具を大切にする”というキャプテンの教えのもと、外側だけでなく中も丁寧に拭きあげる姿が見られました。

群馬県立館林商工高等学校 カヌー部部長副部長

💬館林商工高校カヌー部に入部した経緯を教えてください。

小堀:僕が小さい時、館林商工高校カヌー部だった兄がインターハイに出場したんです。兄がインターハイで戦っている姿を見て、“自分も兄と同じ舞台に立ちたい”、“兄を超えたい”と思ったのがきっかけでカヌーをやりたいと思いました。この学校を選んだのは、兄と同じ“館林商工”という名前を背負って、インターハイに行きたいと思ったからです。

奈良原:僕は小学生の時に水泳を習っていて。そのスイミングスクールではカヌーも教えてくれていて、誘われたのでカヌーを始めました。館林商工は家から近く、小さい頃から館林商工に入りたいと思っていて、調べてみたらカヌー部があったので、入部することに決めました。

💬カヌーの魅力を教えてください。

小堀:仲間たちと一緒に技術を高め合えることと、レースで勝った時に感じられる喜びが魅力です。また、合宿で海などに行った時は、普段以上の大自然の中でカヌーができるので楽しいですね。

奈良原:仲間と一緒に練習しているとよく競り合いになるのですが、勝っても負けてもすごく楽しいです。練習が終わった後、毎回“また明日もカヌーに乗りたい”と思います。また乗りたいと思えるくらい引き込まれるところがカヌーの魅力だと思います。

💬選手としてカヌーの面白いところを教えてください。

小堀:練習の成果がレースで出せた時です。毎日たくさん練習をして1位を獲れるとやっぱり楽しいです! あと、館林商工のカヌー部は雰囲気が良くて。このメンバーでカヌーをやるから面白いというのもあります。

奈良原:魁夢先輩も言った通り、練習を積み重ねていって、大会でタイムが縮まった時が楽しくて嬉しいです。

💬館林商工高校カヌー部の強みを教えてください。

小堀:他校には、小学校、中学校からカヌーをやっていて高校1年生から入賞する選手もいたりします。そのため厳しい戦いも多いのですが、どんな時でも諦めずに何事にも全力を尽くせるところが僕たちの強みです。

💬キャプテンとして部員たちに伝えていることなどはありますか?

小堀:“挨拶”、“道具を大切にすること”、そして“何を目指してカヌーをしているのか”という三つのことをよく言っています。挨拶は、レースの前に必ず名前を呼ばれるので、その時の返事は元気なほうがかっこいいし、将来社会に出た時にも大切になるのでとても大事にしています。“道具を大切にすること”は、艇やパドルが学校から借りているものということもありますが、レース中に相手選手と競っている時、道具が味方をしてくれないと最後は勝つことができないので、日頃から大事に手入れをするようにしていて。最後の“何を目指してカヌーをしているのか”というのは、やっぱり目標がないと上達しないと思うので、カヌーが上手くなるためにも目標を明確にすることが大事だと部員たちに伝えています。

💬高校に入学して自身の成長を実感した出来事はありますか?

小堀:気持ちです。入部したばかりの時は、自分にカヌーができるのか、勝てるのかという不安な気持ちだったのですが、今は常に絶対に勝てる、諦めないという気持ちを持てるようになったと思います。

奈良原:カヌー部の朝練では懸垂を50回するのですが、入部したばかりの時は一回も懸垂ができなかったんです。最初は同級生に足を持ってもらってやっていたのですが、毎日続けていたら、足をつけずに15回までできるようになりました。継続して練習することの大切さも実感しましたね。

💬今後の目標を教えてください。

奈良原:2年後の国体で入賞することです。前の大会ではレーンアウトして悔しい思いをしたので、その悔しさをバネに練習に取り組んでいきます。

小堀:個人的な目標は、高校生の間に日本代表選手になることです。部としては、来年のインターハイで、カヤック・カナディアンの両方で優勝することです。

【群馬県立館林商工高等学校】

学校HP:https://kansyoko-hs.gsn.ed.jp/