【嵐莉菜インタビュー】3月13日公開の劇場アニメ『パリに咲くエトワール』でナギナタの名手でありながらバレエに心惹かれる少女・千鶴を語る

パリで運命の再会を果たした2人の少女が、それぞれの夢を追い求め奮闘する劇場アニメ『パリに咲くエトワール』が3月13日に公開! 今回YTJPでは、ナギナタの名手でありながらバレエに心惹かれる少女・千鶴を演じた嵐莉菜さんにインタビューを実施。今作が声優初挑戦という嵐さんに、声優としての出演が決まった時の感想や、収録中に印象に残っているエピソードなどを聞きました。

【嵐莉菜インタビュー】3月13日公開の劇場アニメ『パリに咲くエトワール』でナギナタの名手でありながらバレエに心惹かれる少女・千鶴を語る

嵐莉菜(あらし りな)
2004年5月3日生まれ。埼玉県出身。母親が日本とドイツにルーツを持ち、父親がイラン、イラク、ロシアのマルチルーツを持つ。「ミスiD2020」でグランプリ&ViVi賞のW受賞。2020年より『ViVi』専属モデルとして活動中。2022年5月に公開された映画『マイスモールランド』では、初出演&初主演でありながら名だたる映画祭で新人賞を獲得し、モデル、女優としての才能を発揮。TBS系『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(23)、映画『少年と犬』(25)に出演し、2025年夏には、日テレ水曜ドラマ『ちはやふるーめぐりー』に出演。



—劇場アニメ『パリに咲くエトワール』の声優が決まった時のお気持ちを教えてください。

アニメが好きというのもあり、心の中で“いつか声のお仕事をやってみたいな”という憧れがありました。そのため、オーディションのお話をいただいた時はすごく嬉しかったです。最初から千鶴というキャラクターにすごく魅力を感じていましたし、これがダメだったら今後声優のお仕事はこないんじゃないかという思いもあったため、“絶対に受かりたい”という想いでオーディションに臨みました。オーディションの時は、人生で一番手が震えたなと思うほど緊張しましたね。自分の中の最大限を出して挑んだオーディションだったので、千鶴役が決まった時は本当に幸せでしたし、嬉しかったです。

—改めて、台本を読んだ時の率直な感想を教えてください。

フジコと千鶴、2人の少女がそれぞれの夢に向かっていくストーリーではあるのですが、2人の友情が何よりも印象的だなと感じました。家族以外で自分の胸の内を話したり、応援したいと思える存在がいることは、現実でもとても貴重なことだと思ったので、台本を読んで改めて2人の掛け合いが楽しみだなと思いました。

—嵐さんが演じる園井千鶴の第一印象を教えてください。

黒髪のボブカットで、武術ができるかっこいい千鶴の姿が、私の小さい頃に憧れていた女の子の姿そのもので、千鶴役でオーディションのお話をいただいた時はすごく嬉しかったです。ただ、私の性格はどちらかというとフジコに似ていて、千鶴を演じ切れるのか少し不安ではありましたね。千鶴という人物を徐々に知っていくうちに、千鶴の本当は芯が強くてかっこよさも兼ね備えているという一面を知って。フジコ役があみちゃん(當真あみ)と聞いて、より一層“千鶴”という役を演じたいなと思うようになりました。

—嵐さんと園井千鶴の共通点や違いがあれば教えてください。

千鶴はバレエに心を惹かれている少女なのですが、私も幼少期にバレエをやっていたのでそこは共通点としてありました。あとは、私には負けず嫌いな部分があるのですが、千鶴の一度決めたら曲げない覚悟や、負けず嫌いなところは自分にすごく似ているなと思いました。違う部分でいうと、私は自分の気持ちや思ったことを共有したいタイプで。物語の最初の方の千鶴の内気な感じや、自分の気持ちはあるけれどお母さんに従うところなど、時代背景もあると思うのですが、そういったところは違うところかなと感じました。

—園井千鶴を演じる上で意識したことなどはありますか?

私は性格的に明るい方なので、千鶴が普段話す声のトーンをいつもの自分よりも少しおとなしめにしたり、喜んでいても控えめにしたりというのは意識しました。あと、ナギナタをやっている千鶴と普段の千鶴でギャップをつけたくて。千鶴は幼少期からずっとナギナタの名手と言われているので、ナギナタをやっているシーンでは覇気を出すためにトーンを変えたりしていました。ナギナタのシーンでは、自分が経験したことがないというのもあって最初はどうすればいいのかわからなくて。とにかくお腹から声を出していたのですが、しっくりこなくて難しいなと思っていた時に、監督が「実際に振ってみて」とナギナタと木刀をスタッフさんが持ってきてくださったんです。勢いよく止めた時の力の入れ方や声の出し方は実際に振ってみないとわからないんだなというのを実感し、とても勉強になりました。

—収録中に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

印象に残っているのは、千鶴の1人語りのシーンです。それは、千鶴が自分のバレエの悪いところがどこか分からず葛藤している時に、フジコをはじめとした周りの登場人物たちの言葉をきっかけに千鶴が生まれ変わるようなシーンで。千鶴はフジコたちの言葉を聞いて、どんどん気持ちが湧き出てくるのですが、その感じを自然に演じるのに苦戦しました。それを見た監督からは「このシーンは一旦持ち帰ってもらって改めて撮ろう」と提案していただいて。それまでは一度持ち帰るということがなかったため、このシーンの重要性を改めて感じました。千鶴にとって分岐点となるシーンでもあるので、持ち帰った後、すごく練習した思い出があります。また、私個人としては千鶴がお母さんにバレエをやりたいと伝えるシーンも思い入れがありますね。オーディションの時にいくつか読んだセリフのうちの一つだったので、“ようやくここまできたか”という気持ちで収録に臨みました。

—収録を終えてみて、心境の変化などはありましたか?

完成を見た時は自分の声じゃないみたいですごく嬉しかったです。声の発声の仕方が収録をする前と後では全く違くて、収録後はドラマの撮影でモノローグを撮る際に声を褒めていただくことが増えました。それまではモロノーグを撮るのは苦手だったのですが、この作品の収録を終えてからは、モノローグの収録がとても楽しいです。それまで自分の声があまり好きではなかったのですが、ちょっとずつ好きになれているなと感じています。もっともっと声のお仕事に挑戦して学びを増やしていきたいです。

—劇場アニメ『パリに咲くエトワール』の見どころを教えてください。

登場人物それぞれが夢を抱き、その分葛藤も抱えていて、観てくださる方もどこかしらに共感できる部分があると思います。ナギナタやバレエ、美術をやっている人はもちろんですが、夢がある人、夢に向かって頑張っているけれど葛藤がある、壁がある人がいたら、フジコと千鶴の夢を追いかける姿に勇気をもらえると思うので、そういったところを観てほしいです。あと個人的には、フジコは名言女子だなと思っていて。劇中で千鶴は、何度もフジコの言葉に救われているんです。フジコの素敵な言葉がいっぱい出てくるので、自分のお気に入りのセリフを見つけてくださったらなと思います。お気に入りのセリフを見つけたら、ぜひ教えてほしいです!

—嵐さんのお気に入りのフジコの名言は何ですか?

私のお気に入りは「結果よりやりきったかどうかよ!」というセリフです。千鶴が悩んでいる時にフジコが言ってくれた言葉なのですが、人って挑戦する前に結果を考えてしまうじゃないですか。だけど、新しい挑戦をする時には、結果はどうであれそれをやりきったかどうか、その過程が大事ということにとても共感して。私もこの言葉を聞いて改めて、挑戦することは怖いことでもあるけれど、新たな自分になるきっかけにもなると思ったのでお気に入りです。

—嵐さんが高校生の時はどのような学生でしたか?

3年間学級委員長で、チアダンス部に所属していました。自分で言うのも恥ずかしいのですが、元気で真面目な子でしたね。真面目な時は真面目にやって、ふざける時はふざけるといったように、オンとオフの切り替えはできていたと思います。

—高校時代、一番思い出に残っていることを教えてください。

私の誕生日は5月3日の憲法記念日で国民の祝日なので、学校で誕生日を祝ってもらったことがなくて。しかもGWということもあり、誕生日の前日や翌日もお休みで、学校で友達にお祝いしてもらうことに憧れていたんです。高校3年生の時、4月に修学旅行に行ったのですが、クラスの友達がみんなでケーキやお菓子を用意してサプライズでお祝いしてくれて! その時は本当に嬉しくて泣きました(笑)。ずっと誕生日をクラスメイトに祝ってもらうのが夢だったので、学生時代の最後の最後にみんなから祝ってもらえてとても嬉しかったです。

—映画を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。

この作品が発表された当時から、私自身、早くこの作品を届けたいという気持ちでいっぱいで。キャラクターの魅力はもちろんですが、作中に出てくる言葉や、フジコと千鶴の行動力に励まされる部分がすごくあると思います。観てくださった方々の心の中にずっと残るような作品になることを願っています。

—高校生にメッセージをお願いします。

高校時代って本当にあっという間に終わってしまうので、やりたいことがあるのなら、やれるうちにやるのが良いと思います。私も“あの時もっとこうすればよかった”、“あの学問をもっと勉強すればよかった”など、もっと大切に過ごせばよかったなと思うことがあります。時間はすぐに過ぎてしまうので、やりたいことが見つかったらそれに向かって動く行動力や勇気を出してみるのは大事だと感じます。この映画では、フジコと千鶴が勇気を出したからこそ夢にどんどん近づいていく姿が描かれているので、この映画を観て勇気づけられたらとっても嬉しいなと思います。

MOVIE



【嵐莉菜インタビュー】3月13日公開の劇場アニメ『パリに咲くエトワール』でナギナタの名手でありながらバレエに心惹かれる少女・千鶴を語る
©︎「パリに咲くエトワール」製作委員会/配給:松竹

劇場アニメ『パリに咲くエトワール』
3月13日(金)全国公開!

1912年—輝きに満ちたパリで、夢追う少女の物語

20世紀初頭のパリで、結婚して家庭に入ることを望まれながらも画家を夢見るフジコと、武家の家系出身でナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴の2人の少女が暮らしていた。幼い日に横浜で出会ったことのある2人は、トラブルに巻き込まれたフジコを千鶴が偶然助けたことで、パリで運命的な再会をはたす。千鶴の夢を知ったフジコは、同じアパルトマンに住む青年ルスランの母オルガが、ロシア出身の元バレリーナであることを知りレッスンを依頼する。東洋人であることで様々な壁にぶつかりながらも2人は夢に向かって歩み始めていく。しかし、ある日突然フジコの保護者である叔父が失踪してしまう。フジコと千鶴、ふたりはそれぞれの夢を掴むことができるのだろうか—。


・公式HP:https://sh-anime.shochiku.co.jp/parieto-movie/
・公式X:https://x.com/parieto_movie