vol.2 フランス編! 中世の面影が残る街並みが、訪れる人たちを虜にするフランスについて紹介!

さまざまな国の文化を紹介し、海外や留学に関する情報を提供する「YTJP留学ナビ」。第2回は、世界的ファッションショー“パリ・コレクション”が行われることでも有名なフランス。フランスを訪れる外国人は非常に多く、昨年はパリオリンピックが開催されたこともあり、観光客数は年間で1億人を突破! 中世の面影が残る街並みや、歴史的な建築物が今もなお残っており、歴史を感じることができる国です。その景観を守るために、日本にはある当たり前のものがないのだとか!? それではフランスについて学んでいきましょう。

 vol.2 フランス共和国

YTJP留学ナビ vol.2 フランス編!中世の面影が残る街並みや、歴史的な建築物が今もなお残っているフランスには日本にはある当たり前のものがない!?
フランスの国旗は、青・白・赤の三色旗。この3色は「自由・平等・博愛」を象徴しており、「トリコロール」とも呼ばれています。この国旗はフランス革命下、国王の色である“白”と、パリ市の色である“青”と“赤”が結びついて生まれたと言われています。この国旗は、フランス内にある公共の建物に掲げられており、民間・軍を問わず、ほぼすべての公式式典で掲揚され、フランス国民の日常の景色の一つとして親しまれています。

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首都 パリ
面積 約54万9,134㎢
人口 約6,837万人(2024年1月1日 フランス国立統計経済研究所)
公用語 フランス語
時差 7時間
通貨 ユーロ(1ユーロ=160.77円〈2025年4月4日現在〉)
成人年齢 18歳
歴史ある美しい景観を守り続ける国“フランス”

中世の面影を残す旧市街をはじめ、華麗な宮殿や大聖堂など歴史的建造物が多くあり、訪れる人を虜にする国・フランス。ヨーロッパの西部に位置し、多様な地形と気候を持つ国ながら、四季がはっきりしており年間を通して穏やかな気候で、季節問わず多くの観光客が訪れています。美しい景観を大切にする意識が根付いており、景観を守るため高層ビルの建設制限が設けられていたり、フランス全土に電柱がほとんどないのもその特徴の一つです。そして、郊外を中心に、ルネサンス様式や要塞、修道院など様々な形式のお城があります。お城によっては、クリスマスや年末年始のイベント時にイルミネーションを施すこともありその姿もまた多くの人を魅了しています。

フランスの教育制度って?

フランスの義務教育は3歳から16歳までの13年間。中等教育期間は前期と後期に分かれ、後期が日本の高校にあたります。日本のような高校入試はなく、前期の結果に基づいて後期の学校が決まります。大学進学には「バカロレア」と呼ばれる高校卒業を認証する国家資格の取得が義務付けられています。また、学年を飛び越えて進級できる「飛び級」制度があり、成績が優秀な生徒は先生から提案されることもあるそうです。

JAPAN▶︎▶︎▶︎FRANCE 留学した先輩にインタビュー

✈️アンジェに留学
留学時期:2023年10月(21日間)
平田幹太朗さん (大学1年)

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●アンジェに留学した理由を教えてください。
僕が通っていた高校では在学中に留学に行く先輩が多くおり、先輩から話を聞くうちに留学への憧れが強くなったんです。もともと哲学に興味があったので、フランスで哲学を学びたいと思うようになりました。アンジェはエージェントの方から紹介していただき、自分がやりたいことにも挑戦できる良い町だなと思いました。

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●留学して驚いたことはありますか?
生徒の発言によって授業の内容が変わっていくことです。僕が受けていた哲学の授業は、先生からヒントを得て生徒たちで内容を発展させていくような授業で。ただ考えるのではなく、ある程度先生が種を蒔いてから生徒たちでどう議題を育てていくのかを考えるという、メリハリのある授業が衝撃的でした。

●留学中の思い出を教えてください。
放課後に友達とジェラートを食べに行ったり、運動しに行ったり、絵を描きに行ったりした何気ない出来事が印象に残っています。特にジェラートを食べに行った時は、フランス・アメリカ・バングラデシュ・日本という国際的なメンバーで(笑)。留学生だった僕を、友達の輪の中に入れてくれたことが嬉しかったです。友達と過ごしたあの時間は充実していたなと思います。

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●留学を終えて自分自身の変化があれば教えてください。
僕が感じた変化は三つです。一つ目は、海外に対する意識の変化です。留学を経験したことで、留学後に行われた台湾にある姉妹校との交流に挑戦してみようと思ったり、それまで興味のなかった国際情勢や国際社会などに興味を持つようになりました。留学したことにより、一気に海外が身近に感じられるようになりましたね。二つ目は、勉強に対する意識の変化です。実際に現地の方の声を聞いたことで、現状を見ないと自分の持っている知識が熱を帯びたものにならないことに気づきました。三つ目は、自分自身についての変化です。留学をするまでは自分の行動を客観的に見ることが苦手でした。しかし、日本人が僕だけという環境の中で、僕の行動が日本人の印象につながってしまうことに重責を感じてしまって。それがきっかけで、状況に応じて客観的に自分を見て行動できるようになりました。またフランスの意見をストレートに伝えるローコンテクストなコミュニケーションも相まって、自分の軸の部分と向き合えるようになったのがとても良い変化だったと思います。

●留学を通して感じたフランスの魅力を教えてください。
人々の表現や食べ物、文化などさまざまな場面で歴史を感じることができます。また街中を歩いているだけで絵になるような景観が多いので、“海外に来たな”と感じられるところが魅力ですね。

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●留学を考えている人にメッセージをお願いします。
留学を迷っている方にはぜひ挑戦してみてもらいたいです。実際に海外に行き、現地の問題を間近で見て、現地の人と関わることに留学する意味があると思います。僕自身、留学してから1年以上経ちますが、留学中に学んだことの答え合わせをしているなと感じることが今でもあります。そして留学に挑戦することを決めたら、積極的に人とつながることがおすすめです。留学は自分一人で行くものではありません。留学経験のある先輩や留学の手助けをしてくれるエージェントさんなど、たくさんの人からヒントをいただき、ぜひ海外に飛び立ってほしいなと思います。

✈️トゥールに留学
留学時期:2023年1~2月(3週間)
玉川華蓮さん (大学3年)

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●トゥールに留学した理由を教えてください。
トビタテで留学する際に選んだ研究テーマがSDGsで、ヨーロッパのほうが目標の達成度が高く、どうしてなのか気になったんです。また、中学生の頃から6年間学んだフランス語をもっと学びたいという想いもありました。トゥールは学生の街で知られているため、初めてのヨーロッパでも安心できます。そして“最もフランス語を綺麗に話す街”としても有名なので、標準的なフランス語を身につけられるところもいいなと感じ、トゥールに決めました。

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●留学中に驚いたことはありますか?
フランスのエコに対する意識が高いことです。最初に気がついたのは、空港を出てホームステイ先に行く途中の高速道路が真っ暗だったこと。車のライトしか点いていない状態で、それは節電のためだと聞き驚きました。家の中も真っ暗で、部屋に電気が点いていなかったので、部屋にあったライトを点けて生活していました。また、フランスはあいさつを重視している国なので、例えばお店に入る時に「ボンジュール」と挨拶をしないと店員の態度が悪くなることもあるそうです。私も一度現地の方に道を聞いた時に、「すみません」と声をかけたら相手の方は挨拶から会話を始められて。“挨拶をするのを忘れていたな”と思ったことがありました。

●放課後はどのように過ごしていましたか?
お城巡りをしていました。トゥールはお城が多くて、バスや電車で行ける距離にたくさんあるんです。城内も見学でき、部屋やベッドなど、季節によってデコレーションを変えているそうです。留学期間中に5か所ほど行きましたね。

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●フランスでの思い出を教えてください。
同じ語学学校に通っていた方と一緒に旅行に行ったことです。ルーヴル美術館やノートルダム大聖堂、ヴェルサイユ宮殿、ディズニーランド・パリなど有名な観光名所に行きました。一番思い出に残っているのはヴェルサイユ宮殿。とてもゴージャスで、お城自体も1日では回りきれないくらい広く、私も前半部分しか見ることができませんでした。

●留学を終えて自分自身の変化があれば教えてください。
留学してみて、日本との文化の違いを実際に自分で感じることができたのはすごく良い経験だったと思いました。フランスは自己主張をしっかりする文化なんです。私自身、何か思っていることがあっても言えずに抱え込んでしまう部分があるのですが、フランスの文化に触れてからは、強い意志があるのならしっかりと伝えることが大事だと改めて感じました。また、一人で海外に行くということは、誰も頼る人がいないということです。そういった環境に身を置くことで、新しく何かに挑戦し、自分の成長につながるという面でも、自信を持って行動できるようになったと思います。

●留学を通して感じたフランスの魅力を教えてください。
街並みがとても綺麗です。また、日本と比較するとフランスはゆっくり時間が流れている気がします。フランス人は、自分の生活を重視する傾向にあるので、仕事よりも家族優先の方が多いのかなと思いましたね。

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●留学に興味のある方にメッセージをお願いします。
私が留学する際にお世話になった『トビタテ!留学JAPAN』の事務局の方は「人生で3回留学するといい」とおっしゃっていました。若いうちにいろいろな国の文化に触れて、価値観を広げることはとても大切だと思います。特に、高校生のうちに留学できるのは貴重なチャンスだと思うので、ぜひそのチャンスを活かして留学してほしいです。

※インタビュー対象者は、トビタテ!留学JAPANの派遣留学生です。

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