【インタビュー】社会活動家/経営コンサルタント・小川真由「命がけでスーツを着て平和を訴えているのが、ものすごくかっこよかった」

さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第47 回は、経営コンサルタントをしながら、社会活動家として社会貢献活動を行う小川真由さん。和服をテーマにした“平和祭り”の創始者でもある小川さんに迫ります。

【インタビュー】社会活動家/経営コンサルタント・小川真由「命がけでスーツを着て平和を訴えているのが、ものすごくかっこよかった」

 

小川 真由(おがわ まゆ)
東京都出身。平和祭り創始者であり、運営委員会代表。テレビで注目の経営者として特集された、起業11年目の女性起業家。2021年2月に平和祭りを発足。Podcast世界2位の講演家、Amazonランキング1位13冠の著者、時給40万円認定の実業家、6日間で売上1億円5カ月連続達成、クライアントの売上累計額は約50億、国内外で10万人規模のイベントを企画運営スポンサーなど、数々の業績をあげる。2019年までの5年間は毎月海外に行き続け、世界からみた日本文化の素晴らしさを老若男女問わず発信をしている。世界規模の社会活動家として、現在も様々なコミュニティ運営・オンラインサロン運営を手掛けている。

 

命がけでスーツを着て平和を訴えているのが、ものすごくかっこよかった

 

仕事内容を教えてください。

大手企業の新商品の企画に入らせてもらうなど、コンサル業をしています。会議に参加させていただき、女性的な観点から意見を出していく感じですね。ただ、今年はあまりこちらの仕事はしておらず、社会貢献活動を中心に行っています。

 

起業をされるまでの経緯を教えてください。

大学には勉強を目的に行っていなくて、将来への選択肢を残したまま、4年間をお金で買うみたいな感覚で行ったので、面白そうだなと思った文芸学部に進学をしたんです。ただ、人生をこの4年間で決めようとは思っていたので、アルバイトを30 種類やったり、それとは別に何でも屋さんみたいなことをやって。いろいろな経営者さんのお手伝いをしていたので、その延長で起業したという感じはありますね。

 

社会貢献活動に興味を持ったきっかけを教えてください。

20 代前半は、海外旅行に行ったりするライフスタイルを確立したくて、自由な時間とお金を確保するためにダッシュしてきたのですが、20 代後半は意外とゆっくりできて。週2日以上は働かず、毎月海外旅行に行くというのを5年間やってきました。それが新型コロナウイルスの影響でストップしてしまい、自分の人生を振り返った時に満足感があったんですよね。人生における欲の消化ができている気がしたんです。高級バッグが欲しいみたいな欲もなく、純粋に“社会に貢献しよう”と思えたのが今年だったという感じですね。

 

もともと社会貢献活動に興味はあったのですか?

興味がないわけではなかったのですが、縁があればみたいな感じでした。東日本大震災の時も被災地に炊き出しに行ったりはしていたのですが、既存のものに乗っかって行っているだけで自分の力でやっていたことではないので、自分でイチから始めたのは※今年が初めてです。

 

昨年は“平和祭り”を開催されましたが、立ち上げのきっかけを教えてください。

もともと私は、コンゴにいる“サプール”と呼ばれる人たちをリスペクトしていて。彼らは緑やピンクのスーツを身にまとい“服が汚れるから戦わない”という考えを持っているんです。紛争地域とかだと目立ってはいけないのですが、それでも命がけでスーツを着て平和を訴えている。それがものすごくかっこよくて、日本でも出来ないかと考えて立ち上げたのが平和祭りです。日本の文化でもある和服をドレスコードとした練り歩きをしようと決めて、それなら国際平和デーの認知活動も兼ねようと思い、9月21 日に開催することにしました。

 

実際に平和祭りを開催されていかがでしたか?

世界同時開催で“世界リレー配信”というのをやったのですが、本当にいろいろな国の色が見えて。そんな中でも一体感を出すこともできましたし、多くの方々に楽しんでいただけたんじゃないかなと思っています。あとは地域ごとの特色もすごく面白かったですね。平和祭りは“着物をドレスコードにした練り歩き”が主な内容なのですが、各地でのイベントはその地域の支部長さんにお任せをしていて。ロサンゼルスのビーチでお茶会が開かれていたり、パリではエッフェル塔の前を練り歩きしてもらったり。京都では厳かなお茶会が開かれていたりと、各地の色が出ていたことはすごく面白かったです。

 

平和祭りの中で新たにチャレンジしたいことを教えてください。

4月には地球環境について考える“アースデイ”という日があるので、そこに合わせて東京の表参道に集まってもらい、和服で練り歩くということを毎年やっていこうと思っています。※今年の4月に表参道で開催した時にも、着物を着た方が300人くらい集まってくださったので、日本のアイデンティティがあるイベントとして世界に発信していければ、新たな観光スポットにできるんじゃないかなとも思っています。

 

社会貢献として、現在見据えていることはありますか?

平和祭りを開催した9月21 日の国際平和デーには、各地の平和団体がそれぞれイベントを開催しているので、どうせやるなら一緒にやりたいなと思っています。さらに世界各国にある平和団体をまとめていき、“平和”というものに対する活動をもっと盛り上げていきたいです。あとは“HEIWA”という言葉を世界の公用語にしたいとも考えていて。今、平和を意味する公用語って、“PEACE”しかないじゃないですか。だから平和に関する言葉のバリエーションを増やしたいと思っています。それをすることによって、いろいろな国がムーブメントを起こしてくれたらいいですね。

 

今後、個人としてチャレンジしたいことを教えてください。

まだ行っていない国がたくさんあるので、新型コロナウイルスが落ち着いたら海外に行きたいですね。あとは国際平和デーを9月21日制定した、イギリス人のジェレミー・ギリーという方がいるんですけど、その方ともお会いする約束ができているので、どちらかの国でお会いできればいいなと思っています。さらに、世界で一番人が集まる平和フェスがインドであるのですが、その創始者の方ともお会いできることになっているので、社会活動家の方とも繋がっていきたいですね。

 

高校生にメッセージをお願いします。

皆さんはこの先何にでもなれる可能性を秘めています。だから自分で枠を作らずに、“何にでもなれるんだ”という気持ちで世界を見て可能性を広げてほしいです。自分のできる範囲を決めず、大志を抱いていろいろなことに挑戦してください。

 

 

お仕事言葉辞典 社会活動家編

【いやさか】いやさか

漢字では「弥栄」「彌榮」と書き、主に一層栄えるという意味の単語。「万歳」に意味が近く、めでたい意味で使われることもある。平和祭りではこの「いやさか」を乾杯の際の挨拶としており、“お互いに盛り上がっていこう”、“ともに栄えていこう”という意味で使用している。

 

お仕事道具見せてください!

【インタビュー】社会活動家/経営コンサルタント・小川真由「命がけでスーツを着て平和を訴えているのが、ものすごくかっこよかった」

 

平和祭りの象徴・和服
平和祭りには欠かせない和服。和服がドレスコードとなる平和祭りですが、和服が用意できない参加者は、かんざしやお茶など、“和のもの”を身に付ければ参加することができるそうです。

 

INFORMATION

小川さんが企画しているイベント『平和祭り』

【インタビュー】社会活動家/経営コンサルタント・小川真由「命がけでスーツを着て平和を訴えているのが、ものすごくかっこよかった」

公式サイト:https://peraichi.com/landing_pages/view/yh8qk