【インタビュー】マーケティング・西尾友希「形がなかった曖昧なものが形になってお客様の手に渡ると、達成感を得ることができる」

さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第45 回は、株式会社チェリオコーポレーションの西尾さん。『ライフガード』をはじめとするドリンクの製造・販売会社で、マーケティング業を担う西尾さんに迫ります。

【インタビュー】マーケティング・西尾友希「形がなかった曖昧なものが形になってお客様の手に渡ると、達成感を得ることができる」

 

西尾 友希(にしお ゆき)
香川県出身。高校卒業と同時に香川県を出て、兵庫県にある武庫川女子大学の心理・社会福祉学科に進学。卒業後は自身が好きな食に関わることを仕事にするため、株式会社チェリオコーポレーションに入社。現在はマーケティング部に所属し、新商品の企画・提案や、パッケージデザインの作成、チェリオ公式のSNS運用などを担当している。

 

形がなかった曖昧なものが形になってお客様の手に渡ると、達成感を得ることができる

 

仕事内容を教えてください。

主に新商品の企画・提案、ドリンクのパッケージデザインを考える仕事をしています。新商品の企画・提案では、2ヶ月に一回ほど新商品のための会議が開かれるので、新しいドリンクのコンセプトや味などを提案します。パッケージデザインは、正面の商品名などが入る部分のデザイン、裏面の原材料名や栄養成分表示を記載する裏面表示、どちらも制作しています。最終的なデザインを作るのはデザイン会社さんなので、私は基盤となるイメージを考えている感じです。チェリオには、主に自動販売機向けの商品と、スーパーやコンビニ向けの商品の2通りがあって、私はスーパーやコンビニ向け商品の担当をしています。あとは最近だと、チェリオ公式のTwitter運営なども行っています。

 

現在の仕事に就くまでの経緯を教えてください。

私はもともと食べることが大好きで、就職活動は食品メーカーを中心に行っていました。そして私自身、ワクワクするような面白いことが好きなので、チェリオの企業理念である「おいしい、たのしい、あたらしい」ということに共感をして。さらに、企業説明会に参加した際に、社員の方がすごく楽しそうに仕事のお話をされていて、“自分の会社を笑顔で語れるって素敵だな”と思い、入社しました。入社後はすぐにパッケージ制作の仕事をすることになったので、私自身“入社してすぐ、こんなに大切な仕事をしていいのか”というプレッシャーもあったのですが、やりたいことにはどんどん挑戦させてくれる会社なので、やりがいを感じながら仕事をすることができましたね。

 

SNSの運用はどんなことをされているのですか?

私はチェリオのTwitterの公式アカウントを担当しているのですが、基本的に毎日投稿をしています。投稿内容は、新商品や既に販売されている商品の紹介、チェリオの歴史などですね。企業アカウントなので、炎上しないことを最優先に考えていて、そのためには言葉遣いや表現の仕方などを工夫しないといけないので、そこはすごく大変です。

 

仕事をする中でのやりがいを教えてください。

スーパーやコンビニ、自動販売機などで、自分が関わった商品を見た時にはやりがいを感じます。最初は形がなかった曖昧なものが、実際に形になってお客様の手に渡るということで、すごく達成感を得ることができますね。

 

仕事をする中で大変なことを教えてください。

商品のスケジュール管理が大変です。パッケージデザインの作成から、商品を詰める箱の表示の作成などいろいろな段階があるので、いつまでにこれを仕上げないといけないという管理がすごく大変です。担当している商品も一つだけではなく、複数の商品を掛け持ちするので、そこは苦労する部分かなと思います。

 

チェリオさんがされている社会貢献活動について教えてください。

『東京レインボープライド(TRP)』をはじめ、LGBTQをテーマにした多くのイベントにアライ企業として参加しています。私たちは「CHANGE WITH チェリオ」というスローガンを持っていまして、一人ひとりの個性を最大限発揮して輝ける社会の実現を目指しています。『TRP』代表の杉山文野さんと、弊社の社長が友人だったことがきっかけで、2014年に初めてTRPに参加し、その後全国各地で開催されるイベントに参加しています。開催当初、『東京レインボープライド』に参加している企業のほとんどが外資系の企業で “日本のプライドだからこそ、日本の企業が応援しないと!”という想いから参加が始まりました。今年まで8年間トップスポンサーとして参加し、同時に社内研修社内規約の整備などにも取り組み、今ではチェリオ社員の200人がパレードに参加(コロナ前リアル開催時)するほどになりました。また、同時に、チェリオの力で出来ることが無いか? という発想から、自動販売機で飲料をご購入頂くと売り上げの一部が全国のレインボープライドの応援資金になる『のんでCHANGE!』という社会貢献型自動販売機の展開に取り組んでおります。飲料を飲むことで誰でも気軽にLGBTQ認知活動へ取り組めるシステムとしてご評価頂き、この活動はセクシャルマイノリティへの企業の取り組みを評価する基準であるプライド指標において「ベストプラクティス」を受賞しております。どこにでも設置でき、どなたでもご利用いただける自動販売機の強みを生かし、多くの方がLGBTQを知り、全ての人が自分の居場所を見つけられる社会作りを意識するきっかけの一つになっていただければと願っております。

 

マーケティングの仕事にはどんな人が向いていると思いますか?

好奇心旺盛な人。あとは自由な発想ができる人と、流行に敏感な人が向いていると思います。私自身、流行を把握するために、コンビニに行ったら必ず飲料の棚はチェックしますし、それ以外にもパンやスイーツ、アイスのコーナーもチェックするなど、日常生活の中で流行を掴むための努力はしようとしています。

 

看板商品である『ライフガード』はどんな時に飲んでほしいですか?

疲れた時やリフレッシュしたい時に飲んでほしいですね。ライフガードは微炭酸で一気にゴクゴク飲めるので、お風呂上がりなど喉が渇いている時に飲むのもオススメです。弊社の自動販売機は商品が全て100円なので、“安くてたくさん飲める=チェリオ”という印象から、学生さんからの人気は高いですね。

 

高校生にメッセージをお願いします。

高校生である今はとにかく遊んで、しょうもないことでいっぱい笑ってほしいです。あとはいろいろなことにチャレンジしてください。結果がどうであれ、自分が経験したことは今後の人生の糧になると思います。私自身、高校生の時って良い意味でも悪い意味でも、何も考えていなくて、今考えると無敵だったなと思います。だからこの無敵な時期に、とにかくいろいろなことに挑戦してほしいです。

 

お仕事言葉辞典 マーケティング編

【インサイト】 いんさいと
直訳すると「洞察」や「物事を見抜く力」などを意味するが、マーケティングにおいては「無意識下の深層心理」、「人を動かす隠れた心理」などを指す。商品開発の際には、消費者のインサイトを深掘りし、消費者が何を求めているのかを見極め、それに沿う商品を開発することが重要となる。

 

お仕事道具見せてください!

【インタビュー】マーケティング・西尾友希「形がなかった曖昧なものが形になってお客様の手に渡ると、達成感を得ることができる」

業務に欠かせない7点セット
SNS用の写真を撮影するカメラ。業務や打ち合わせの際に使用するPC・ノート・ペン。消毒液にハンドクリーム。リフレッシュをする時には自社のドリンクを飲んで、気分を変えるそうです。

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