【岸和田市立産業高等学校】商品開発部にインタビュー!

全国の高校生の活動をお伝えする“全国高校生NEWS”。第25回は、岸和田市立産業高校の“商品開発クラブ”。地元の特産品・農産品を使った商品を多数開発し、百貨店やイベントなどで行われる販売実習を通じて、地域の良さを広めている商品開発クラブの5名に話を聞きました。

【岸和田市立産業高等学校】商品開発部にインタビュー!
今回取材に応じてくれた商品開発クラブの皆さん。
左から:宇ノさん(1年)、祐伯くん(3年)、若井さん(3年・部長)、阿部さん(3年・副部長)、花岡さん(2年)

 

商品開発クラブの普段の活動を教えてください。

若井: 大阪・泉州地域の特産・農産品などを調べ、あまり皆に知られていないものなどを使い商品開発をしています。開発した商品は実際に店舗やイベントで販売をしたり、毎年行われる生徒商業研究発表大会では、商品に関するプレゼンテーションなども行っています。

 

商品開発クラブの活動を通じて知った特産品は、具体的にどんなものがありますか?

若井: 泉だこです。商標登録もされているブランドのタコなのですが、地元の人にも知られていなかったり知名度が低いので、PRするための商品を開発しました。あとは大阪のみかん。昔は大阪府のみかん栽培面積は全国2位だったのですが、今は減少して当時の3割くらいの出荷量になってしまっているので、みかんをPRするために「和泉みかんまじぇらーと」という商品を開発しました。今は地域の農産品でもある、菊菜を使った商品を開発しています。

 

商品開発をする際に大事にしていることはありますか?

若井: 商品開発をする上で、開発した商品を部員が一番好きでないといけないと思っているので、部員のみんながときめいて好きになれる商品を開発するようにしています。

 

商品開発クラブに入部したきっかけを教えてください。

若井:私はせっかく岸和田市立産業高校に入学したので、他の学校ではできない経験をしたいと思い入部しました。

阿部(副部長):私は高校の合同説明会の時に、商品開発クラブの先輩方が販売実習をしている姿を見て興味を持ちました。さらに入学してからも先輩の活動を見て、私も一緒に活動したいと思い入部しました。

祐伯:僕はもともと2年生の時までクラブには入っていなかったのですが、若井さんに誘われて体験入部をして、商品開発クラブの活動に興味が湧いたので入部しました。実際に先輩方が楽しそうに販売実習をしている姿を見て、自分もみんなと協力しながら楽しく接客したいなという思いがありました。

花岡:私は中学生で進路を決める際、高校では新しいことをしたいと考えていて、いろいろ調べていくうちに岸和田市立産業高校の商品開発クラブを見つけました。実際に活動を見ることはなかったのですが、学校のホームページなどを見て楽しそうだなと思い、入部することにしました。

宇ノ:私も先輩方が言っていたように、この学校でしかできないことをしたいと思い入部しました。

 

これまでの活動で特に思い出に残っていることを教えてください。

祐伯: 2年生の時に、半月間同じ商業施設で販売実習をしたことです。普段は1日〜2日で終わるのですが、半月の間の週末・祝日で5日間同じ施設に通い販売をしたので、大変だった思い出があります。ただ、天候によって販売数が変わることなど、半月間やったからこそ気づけたこともたくさんあったので、とても良い機会になりました。

阿部:私は初めての販売実習が阪神百貨店という大舞台で、とても緊張したのを覚えています。そんな中でも先輩が優しく教えてくださったり、先輩方が販売実習をしている様子を後ろから見させていただき、いろいろなことを学べましたし、先輩方と仲良くなることもできました。

花岡: 私は岸和田サービスエリアで販売実習をした時に、実際にその場で購入した商品を食べてから感想を伝えに戻ってきてくださったお客様がいて、とても嬉しかったです。

若井:私は2つあるのですが、商品開発クラブをいつも応援してくださっている方がいて。SNSでも毎回反応をいただきますし、販売実習も毎回欠かさずに来てくださるので、そういう方がいると、このクラブで頑張ってきてよかったなとすごく思います。あとは、商品開発で知り合った企業の方が、別商品の販売実習の時に駆けつけてくれたこともあって。そういった人との繋がりも感じられるのがとても嬉しいです。

宇ノ:私はコロナの影響でまだ販売実習をしたことがないのですが、このクラブ自体が地元の新聞などに取材される機会も多く、実際に取材されたことが思い出に残っています。

 

活動を通じて学んだことはありますか?

若井: 企業の方だったり、大人の方と接する機会がすごくあるので、話し方や名刺交換の仕方など、ビジネスマナーを学ぶことができました。

祐伯: 僕はクラブに入る前までは人見知りな性格で、人とコミュニケーションを取ることが苦手だったのですが、販売実習でチラシを配ったり、お客様と接していく中で、会話も楽しくなり、コミュニケーション能力が高くなったと思います。

花岡:私も中学生の頃は、人の前に立って何かを話したりするのができない性格だったのですが、このクラブに入って販売実習などを経験する中で、人の前に立つことが怖くなくなり、自分に自信を持つことができました。

阿部: 商品開発クラブは、毎年生徒商業研究発表大会に出場させていただいていて。私はもともと人前で発表をするのがとても苦手だったのですが、その大会でプレゼンテーションをするようになってから、クラスで発表する際にも率先して発表できるようになりました。宇ノ:私は入部時よりも、少しずつ先輩方や先生と会話できるようになりました。

 

将来の夢を教えてください。

若井: 私は活動を通じて、府や市の行政の方が、大阪の魅力を発信したり、地域活性化のために様々な取り組みをされていることを知りました。クラブの繋がりで行政さんと関わりを持つことがあり、その時に大阪のために仕事をしている人の存在を知ったんです。私も商品開発クラブで地域活性化のための活動をしているので、このクラブでの経験を活かすこともできますし、将来は大阪のために仕事をしたいなと思っています。

祐伯:僕はもともと服が好きで、漠然とファッション業界に行きたいという夢を持っていました。商品開発クラブで接客をするようになってからは、こういった経験を活かしてファッション業界の中でも接客業をしたいと思うようになったので、そこを目指して頑張っています。

阿部: 私はまだ二つの職業で迷っていて、一つは商業の教員になること、もう一つは公認会計士になることです。どちらも高校に入っていろいろなことを学ぶ中で持った夢です。

花岡:私は医療事務の仕事に就きたいなと考えています。産業高校で学んだ商業の科目が活かせますし、安定した職業なので、将来のことを考えたうえで医療事務の仕事に就きたいです。

宇ノ: 私はまだハッキリとは決まっていないのですが、国のためになる仕事ができればいいなと思っています。

 

【岸和田市立産業高等学校】商品開発部にインタビュー!
新商品を開発する際には、部員みんなで案を出し合い、一つの商品を開発するために100以上の案を出し合うそうです。

 

【岸和田市立産業高等学校】商品開発部にインタビュー!
販売実習では、お揃いのオレンジ色のパーカーを着て商品をPR! 毎回目標数を設け、チラシ配りなどもしながら販売します。

 

商品開発クラブの開発商品「和泉みかんまじぇらーと」は、ガクイチにて販売中!
ガクイチ販売ページ:https://gakuichi.com/products/detail.php?product_id=437

【岸和田市立産業高等学校】商品開発部にインタビュー!6個入り ¥3,168(税込)

 

岸和田市立産業高等学校

大阪府岸和田市にある公立高校。全国的にも数少ない商工併置校(商業・情報・デザインシステム科の3学科)という特色を持っています。新商品や新サービスの開発・宣伝などを学ぶ「マーケティングフィールド」、企業のお金の管理などを学ぶ「アカウンティングフィールド」、ビジネス文書の作成・インターネットの活用などを学ぶ「ICTフィールド」の3つのフィールドを設け、社会人に必要なビジネスやICTの技術を学ぶことができます。

 

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