【インタビュー】Worker’s file 編集ライター 高橋 亜矢子「年齢・性別問わずいろいろな人に会って、人の話を聴いて、とにかく遊んでほしい」

さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第33 回は、編集ライターとしてさまざまな文章を執筆する高橋亜矢子さん。17 年間の会社員時代を経て、現在はフリーランスとして働く高橋さんに迫ります。

Worker’s file 編集ライター 高橋 亜矢子「年齢・性別問わずいろいろな人に会って、人の話を聴いて、とにかく遊んでほしい」

高橋亜矢子(たかはしあやこ)
東京都出身。昭和女子大学日本語日本文学科卒業。大学在学中から編集プロダクション・株式会社キューズにて雑誌等の編集業務に携わり、同社に17年間在籍。2015年にフリーランスとして独立し、現在は編集ライターとして、ファッション系を中心に取材から文章執筆までを行っている。

個性を出す上で自分が生きてきた時間や人脈はすごく大事

仕事内容を教えてください。

ライターとして文章を書く仕事をしています。資料をもとに記事を書いたり、インタビューしたことを記事にしたり、自分の意見を交えたコラムを書くこともありますね。その中でも、インタビュー記事が大半を占めていて、ジャンルとしてはファッションが8割、残り2割がインテリアやコスメになります。ファッションはもともとやりたかったジャンルなので、フリーランスになってから徐々に仕事を増やしていきました。

現在の仕事に就くまでの経緯を教えてください。

始まりは大学生の頃で、姉の知り合いが雑誌の編集などを行う編集プロダクションで働いていたこともあり、その会社でアルバイトをするようになりました。当時はオンラインストレージも発達していなかったので、雑誌に使う原稿などを出版社に届けたりすることが業務の中心で。先輩に言われるがまま動いていたため、「雑誌を作るのにどうしてみんなパソコンと向き合っているんだろう」と、周りの人の仕事内容が謎でした(笑)。でもアルバイトをしていくうちに、雑誌を作るには企画会議や取材、ライターの原稿執筆、デザイナーのデザイン起こしなどたくさんの工程があることを知り、興味が湧いたんです。その後は出版社の面接を受けたのですがどれも受からず、アルバイトをしていた会社でそのまま正社員になりました。その会社には、アルバイト期間を含めて17 年間在籍しましたね。その後、出産を機に、“子供といる時間をもっと作りたい”と思い、フリーランスの編集者になりました。会社にいた頃から多少の文章は書いていたので、編集とライターの仕事、どちらもやる気でフリーランスになったのですが、取材依頼や、ライターの手配、原稿チェックなどは全て編集者の仕事なので、編集者になった場合はまず自分が動かないといけなくて。そうすると時間に縛られるので、子供にご飯をあげる時もパソコンを見ながらだったり、そういう日々が嫌になってしまったんです。一方、ライターは決められた日までに原稿を書けばいいので、夜子供が寝てから仕事をするということもできる。それに気づいてからはライターの仕事を中心的にするようになりました。

フリーランスの一番の魅力を教えてください。

気が楽です。会社員の時は、どんなに理不尽な仕事でも断る権利はなかったのですが、フリーランスは自分で仕事を選ぶことができます。もちろん一度引き受けた仕事は、理不尽だとしても最後までやり切るのですが、その次はお断りすることができる分、ストレスがないですね。

文章を上手く書くコツを教えてください。

文章の書き始めに全精力を注ぎ込むことです。文章の冒頭でいかに読み手の心を掴むかということを考えて、他の人とは違う視点で書くと良いと思います。基本的なことなら、文末が重ならないように体言止めを使うなど、文章のリズムを考えて書くと上手に文章が書けますよ。

高校生にメッセージをお願いします。

私は若い頃、会社の社長に「とにかく遊べ」と言われていて。今思い返してみると、当時遊んでいたことが今に繋がっていたりするんですよね。だから年齢・性別問わずいろいろな人に会って、いろいろな人の話を聴いて、とにかく遊んでほしいです。ライターという職業に限らず、個性を出す上で自分が生きてきた時間や人脈はすごく大事です。だから高校生のうちにたくさん遊んでいろいろなものを見て、視野を広げておくと良いと思います。


お仕事言葉辞典 編集ライター編

【誤植】 ごしょく

文字の誤りのこと。もともとは活版印刷や、写真植字で間違った活字を植字してしまうことを指す言葉のため、それらを活用した印刷物でのみ使われる言葉だったが、現在は印刷物全般や、webサイト上での誤字や脱字についても「誤植」と呼ばれることがある。

お仕事道具見せてください!

Worker’s file 編集ライター 高橋 亜矢子「年齢・性別問わずいろいろな人に会って、人の話を聴いて、とにかく遊んでほしい」

取材・原稿執筆の必需品5点
取材時には、メモを取るバインダーと万年筆、音声を録音するスマホが必須。原稿執筆時には、音声を聴きながら文字起こしをするためのイヤホン、原稿を書くPCが欠かせません。

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