長野県松本蟻ヶ崎高等学校 書道部が生み出す壮大な作品の数々

長野県松本蟻ヶ崎高等学校 書道部が生み出す壮大な作品の数々

全国の高校生のNEWSをお伝えする“全国高校生NEWS”。第18回目は、大きな紙に大きな筆で作品を書き上げる“書道パフォーマンス”を行う、長野県松本蟻ヶ崎高校の書道部を紹介します。

確かな経験が生み出す壮大な作品の数々

大きな紙に大きな筆で作品を作り上げる書道パフォーマンス。2010年には、書道パフォーマンスを題材にした映画も公開され、最近では多くのメディアに取り上げられるなど、年々注目度は増しています。その書道パフォーマンスの最も大きな大会、“書道パフォーマンス甲子園”にて昨年度優勝したのが、長野県松本蟻ヶ崎高校の書道部です。

松本蟻ヶ崎高校は県立校のため、私立校に比べて練習環境が整わず、書道パフォーマンスの練習場所は中庭にある駐車場。そんな環境の中でも好成績を残せているのには二つの理由がありました。一つ目は基礎の構築。松本蟻ヶ崎高校書道部の活動内容は、個々の作品の制作と、書道パフォーマンスが半々。そのため、日頃の練習で基礎となる字の美しさが磨かれ、作品のクオリティに繋がります。そして二つ目の理由は、経験値。松本蟻ヶ崎高校書道部は、地域の福祉施設や幼稚園、さらにはテレビ番組等のメディアで年間60 本にも及ぶパフォーマンスを行っています。そのため、本番を通して経験を積むことができるのです。

2020年度の“書道パフォーマンス甲子園”は、新型コロナウイルスの影響で開催中止。しかし、同大会は代替事業として動画配信を提案し、そこに提出する作品として、生徒たちは“日本の美しさ”をテーマとした作品を提出することに。しかし提出締切の2週間前、「今だからこそ、伝えられることがあるのではないか」との声が上がり、それまでに出した多くの案を全て捨て、新しい作品を作り上げました。その作品の内容は“勇往邁進 奪われた夢の舞台 期待は同情へと変わる だけど僕等は憐れじゃない 努力の日々は無駄じゃない 悔し涙は僕等を強くした 輝く未来を掴み取れ”というもの。この激動の時代を生き抜く彼女たちの力強い作品が完成しました。

顧問の大澤先生は「今はコロナでいろいろな体験ができないけれど、筆という一番書きづらい道具で作品を作り上げることは、生徒にとって貴重な体験になる。その体験がこれからの人生の中で宝物になっていく」と話してくれました。コロナ禍でさまざまな体験の機会が奪われる今、生徒たちは“書道”という体験を通して、自分たちの人生を豊かにし、そしてその体験が観る人の感動にも繋がっていくのです。

長野県松本蟻ヶ崎高等学校 書道部が生み出す壮大な作品の数々
松本市内を走る書道部デザインのバス
長野県松本蟻ヶ崎高等学校 書道部が生み出す壮大な作品の数々
福祉センターに置かれているベンチも書道部がデザイン
長野県松本蟻ヶ崎高等学校 書道部が生み出す壮大な作品の数々
©️高橋ヒロシGEKKO・2021
長野県松本蟻ヶ崎高等学校 書道部が生み出す壮大な作品の数々



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長野県松本蟻ヶ崎高校
長野県松本市にある県立高校。明治34(1901)年創立の松本高等女学校を前進とし、今年120周年を迎える歴史ある学校です。17の運動部、19の文化部があり、生徒の95%が参加するなど、部活動が盛んな学校でもあります。書道部は、地域の福祉施設や幼稚園でパフォーマンスをする他、市内を走るラッピングバスのデザインをするなど、地域に根ざした活動をすることでも知られています。




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