【熊本県立熊本商業高等学校】高校生が創り出す 地域に根付くデパート

全国の高校生のNEWSをお伝えする“全国高校生NEWS”。第9回目は、熊本の冬の風物詩でもある、熊本商業高校の大規模販売実習“熊商デパート”を紹介します。

熊本市の中央部に位置する熊本県立熊本商業高校。今年創立124年を迎えた歴史ある学校は、地元では名前を知らない人がいないほどの有名校。その理由の一つが、“熊商デパート”です。
【熊本県立熊本商業高等学校】高校生が創り出す 地域に根付くデパート

【熊本県立熊本商業高等学校】高校生が創り出す 地域に根付くデパート
地元米菓店のお菓子などを販売する2年2組。
【熊本県立熊本商業高等学校】高校生が創り出す 地域に根付くデパート
店舗中央では、経理部がお金の計算を行います。 

“熊商デパート”とは、毎年12 月の最初の土日に熊本商業高校内にて開催される大規模な販売実習のこと。“デパート”という名前の通り、お菓子や店頭調理の食品はもちろん、洋服などの衣類や、野菜、植物の販売も行っています。出品される商品のほとんどは地元企業のもの。熊商デパートの活動に賛同した多くの企業が協賛となり、熊商デパートの一翼を担っているのです。また、2日間で1万人以上の来場者が訪れるなど、毎年熊商デパートを楽しみにしている地元の方も多く、熊本の冬の風物詩として親しまれています。
熊商デパートでは、仕入れから販売、決算などを生徒が行います。商品販売をする販売部、売り上げデータを管理する電算部をはじめ、仕入部、経理部、総務部、放送部の6つの部に分かれ仕事をこなします。また、各店舗にいる店長は、責任者として会議などに出席。半年前から準備を行っていくそうです。

【熊本県立熊本商業高等学校】高校生が創り出す 地域に根付くデパート
生徒は商品を手に持ち、通路を通る人に商品を売り込みます。集客にはハキハキとした声と笑顔が欠かせません!
【熊本県立熊本商業高等学校】高校生が創り出す 地域に根付くデパート
メイン会場となる体育館の外では、新鮮な野菜をはじめ、花などの植物、うどんやカレー、焼きそばなどの軽食を販売していました。

熊商デパートでは、仕入れから販売、決算などを生徒が行います。商品販売をする販売部、売り上げデータを管理する電算部をはじめ、仕入部、経理部、総務部、放送部の6つの部に分かれ仕事をこなします。また、各店舗にいる店長は、責任者として会議などに出席。半年前から準備を行っていくそうです。
2019年度に開催された第 32 回熊商デパートのテーマは『新時代の幕開け〜礼節でつなぐ笑顔の輪〜』。地元小学生と一緒に接客を行う“熊デパkids”などの新しい取り組みにチャレンジし、“新しい時代の幕開け”となる熊商デパートを目指しました。生徒は試食やチラシ配りなどで活気を生んでいきますが、熊商デパートは“文化祭”ではなく、あくまで“販売実習”。実行委員長の太田先生は「教員が敷いたレールの上を歩かせるのではなく、生徒たち自身が考えて行動することで、多くのことを学んでいってほしい」と話します。校内では収まらない大規模な販売実習“熊商デパート”は、地域に根付いた一大イベントであるとともに、生徒たちの成長の場にもなっているのです。

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熊本県立熊本商業高等学校
「日本一の商業高校へ 〜志高く、恕と信頼の人づくり〜」を教育目標に掲げる商業高校。“熊商デパート”をはじめ、就職する生徒の約8割が地元企業に就職して活躍するなど、地域と密接した学校としても知られています。
熊本県立熊本商業高等学校HP:https://sh.higo.ed.jp/kumamoto-ch/


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