【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!

全国の高校生のNEWSをお伝えする“全国高校生NEWS”。第6回目は、地元の特産品を活用した商品の開発・販売を行っている、山形県立米沢商業高校の商業研究部・商業研究班です。

山形県内で最も歴史ある商業高校、山形県立米沢商業高校。商業高校ならではの部活動・商業研究部では、簿記班・情報処理班・ワープロ班・商業研究班の4つの班が活動しています。
商業研究班は、“地域を幸せにする”というテーマの下、観光企画や、地域の特産品を活用した商品開発などを行っています。学校の所在地・米沢市には、米沢牛や鯉などの特産品がありますが、商業研究班が注目したのは、“舘山りんご”。商品企画当時、舘山りんごを栽培する地元の農家・髙橋果樹園では、形が悪い、傷がついているなど、外見の理由によって破棄されてしまうりんごが存在しました。このりんごを活用して何か商品ができないかと、商業研究班の生徒がアイディアを出し、商品化されたのが“りんごっちゃドレッシング”です。

【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!
“りんごっちゃドレッシング”商品化の際の試飲。3年生4名で意見を出し合いながら、味を決めました。

生徒たちはまず始めに“廃棄りんごを活用した商品”というテーマを掲げ、具体的な商品を計画。“ドレッシング”という商品の構想が出来上がると、製造の協力をお願いする企業探しに取り掛かりました。ここで名前が挙がったのが、山形県に本社を置き、ジャムやドレッシングなどの製造を行う株式会社セゾンファクトリー。この企業の協力によって、“地元の農家”のりんごを活用した商品を、“地元の高校生”が提案し、“地元の企業”が製造するという構図が完成しました。

【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!
企業、農家との打ち合わせもたくさん重ねました。

地元への熱い想いで作られた“りんごっちゃドレッシング”は、全国の商業高校生がプロデュースする「食」のコンテスト“商業高校フードグランプリ”への出場を果たします。ここでは一般の人に向けた試食販売のほか、商品をPRするプレゼンテーションなども行われ、300本の“りんごっちゃドレッシング”は、山形から遠く離れた地・東京で完売。地元を愛する高校生・農家・企業が手を取り合うことによって、一つの地域で生まれたアイディア“りんごっちゃドレッシング”は全国へと名を馳せていくことができたのです。

【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!
商業高校フードグランプリでのプレゼンテーション。
【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!
“りんごっちゃドレッシング”おすすめの味わい方はサラダ!

【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!

【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!
― 商業研究部に入ったキッカケは?
入学してすぐの部活動見学で商業研究部の活動を見に行き、先輩方が部活動を通して地域との活動をしていることを知り、興味を持ったので入部を決めました。

― 商業研究部でやりがいを感じることは?
道の駅などで直接お客様と接する時に、“次はいつ販売するの?”と聞かれたり、“一度買って美味しかったからまた買いに来た”と言われた時に、一番やりがいを感じます。

【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!

【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!【山形県立米沢商業高等学校】地元への熱い想いで 特産品を全国区へ!山形県米沢市にある山形県立米沢商業高校。山形県内では一番古く、東北でも3番目に歴史のある商業高校です。現在は高校再編により、山形県立の高校では唯一の商業高校となっています。






YOUTH TIME JAPAN project(YTJP)は、一般社団法人エコロジー・カフェ、ガクイチと共に、
商品開発に取り組む高校生の活動内容を広く発信していきます。

【三重県立あけぼの学園高等学校】ビューティクリエイト部が自身の経験で生まれた アイデアを商品化!

一般社団法人エコロジー・カフェとは?
絶滅の危機にある野生生物の保護や消滅の危機にある生態系の保全などを通して地域社会に寄与することを目的としています。
ガクイチとは?
学校用品をはじめ、全国45校の高校が開発した商品を販売! 高校とコラボしたカレーの販売など、“学校”を舞台とした通販を展開しています。