YTJ learning ためになる雑学 2019年5月号

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知っていると、ちょっとはためになる雑学。
退位の日が制定され10連休となった5月にちなんで、日本の祝日にまつわる雑学を紹介します。

「みどりの日」と「昭和の日」の関係
5月4日の「みどりの日」。自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育むことを目的に制定されている国民の休日です。現在の「みどりの日」は5月4日ですが、もともとは現在の「昭和の日」である4月29日が「みどりの日」でした。4月29日は昭和天皇の誕生日として祝日になっていましたが、昭和天皇が崩御したことをキッカケに、昭和天皇が生物学者であり自然を愛したことから「みどりの日」となりました。その後、2007年より4月29日が「昭和の日」に制定されたことから、「みどりの日」は5月3日の「憲法記念日」、5月5日の「こどもの日」の間である5月4日に移動されたのです。
「秋分の日」の日付は決まっていない!
 今年は9月23日に制定されている「秋分の日」。実はこの「秋分の日」、明確な日付は決まっていないのです。内閣府が公開している“国民の祝日に関する法律”でも、「秋分の日」は“秋分日”と記載され、明確な月日は伏せられています。これには“うるう年”と同じ原理、“1年はきっちり365日ではない”ということが関係しているのだとか。この「秋分の日」は国立天文台が作成している“暦象年表”に基づいて、翌年の「秋分の日」が閣議決定され、その日付が載った“暦要綱”が毎年2月に発行される官報に公表されることで正式決定となるそうです。ちなみに「春分の日」も同じ原理で、明確な日付は決定していません。
月曜日の祝日“ハッピーマンデー制度”とは?
 祝日と関わりが深い“ハッピーマンデー制度”という言葉をご存知ですか? 1月の第2月曜日の「成人の日」、7月の第3月曜日の「海の日」、9月の第3月曜日の「敬老の日」、10月の第2月曜日の「体育の日」は、すべてこの“ハッピーマンデー制度”で、現在の日にちとなりました。この“ハッピーマンデー制度”は、平成10年の“国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律”と平成13年の“国民の祝日に関する法律及び老人福祉法の一部を改正する法律”の法改正により制定。週休2日と祝日をつなげ、3連休を増やし、余暇を楽しんでもらおうと定められた制度なのです。
日本の祝日は世界最多!
4月30日に制定された「退位の日」を含め、10連休となった今年のゴールデンウィーク。今までにない大型連休だけあり、どこも人で賑わっていましたね。この「退位の日」をはじめ、2016年新たに8月11日に制定された「山の日」など、近年は祝日も増え、2019年の日本の祝日は22日となりました。この22日という祝日の日数、実は世界で最多! 2番目に多いインドとコロンビアの18日に4日もの差をつけて世界で一番なのです。これに加え、高校生の皆さんは、春、夏、冬とまとまった休みがありますよね。それを合算すると、土日を除いた休日が年間平均で約80日もあるのです。