Spotlight VOL.17 桐生第一高等学校(群馬県) 製菓衛生師コース・調理科

第17回目のSpotlightは桐生第一高校の「製菓衛生師コース・調理科」です。高校在学中に、製菓や調理に関するさまざまな資格を取ることができる桐生第一高校。主にケーキやお菓子のことを学ぶ製菓衛生師コースと、料理全般のことを学ぶ調理科で技術を身に付ける高校生の様子をご紹介します。

Activity>>実習を通して経験と知識を積んでいく活動風景
桐生第一高等学校 製菓衛生師コース・調理科
<製菓衛生師コース>パティシエや菓子職人になりたいなどという想いを持つ生徒が集まるコース。国家試験「製菓衛生師」試験合格を目標に、製菓実習や専門知識の勉強を日々行っています。
<調理科>卒業と同時に調理師免許を無試験で取得できる、群馬県で唯一の調理科。日本料理、西洋料理、中華料理、パン等の調理実習や、調理・衛星・栄養・食品等に関する専門教科を学びます。

製菓衛生師コースが作っていたのはパウンドケーキ。細部まで徹底された衛生環境のなか、大きな業務用のオーブンを使いこなすなど、さまざまな料理や器具に慣れていきます。
こちらは調理科の授業の様子。授業冒頭に行われる先生の説明内容は、作業手順を始め、注意やコツなど。生徒は真剣に一つひとつの工程を頭に入れ込みます。

Interview>>授業や実習を通していろいろな人に出会い、世界が広がった

―それぞれ、製菓衛生師コース、調理科に入ろうと思ったキッカケを教えてください。
阿久津:僕はもともとホテルで働きたいなというのがあって、ホテルでケーキを作るパティシエになろうと思っていました。そんなときに偶然、桐生第一高校に製菓衛生師コースがあるのを見て、ここに決めました。
小林:僕は獣医か料理系の仕事をしたいなと思っていたのですが、中学2年生の時に職場体験で料理の仕事をしたんです。それをキッカケに料理の仕事をしようと決めて、たまたま桐生第一高校で調理師免許を取れるというのを知ったので、ここの調理科に入りました。

―それぞれ、製菓衛生師コース、調理科に入って良かったなと思うことを教えてください。
阿久津:やっぱり、いろいろな資格を取れることですかね。専門学校とかに行かないと取れないような資格を、高校在学中に取れるというのは良いなと思います。
小林:僕は授業や実習を通して、いろいろな人に出会って世界が広がりました。それまでは「料理なんてこんなもんだろう」と、結構甘く見ていたんですけど、先生の話を聞いたり、いろいろなことを学んでいくことで、自分はまだまだだなということを実感して、もっと頑張らなきゃと思うことができました。

―それぞれ、製菓衛生師コース、調理科の活動を通して身に付いたことを教えてください。
阿久津:3年生になると実習はなくて、国家試験に向けての勉強が主になるんです。国家試験の勉強ってお菓子のことよりも衛生面のことになるので、そこでいろいろな知識を身に付けることができました。料理によって菌の種類が違うなど、普段から役立つことを学べたと思っています。
小林:僕はここの調理科に入ってから、親に料理のことについて聞かれることが増えました。調理科に入って身に付いたことが日常生活でも役立っていると思います。

―それぞれ、製菓衛生師コース、調理科の活動のなかで思い出に残っていることを教えてください。
阿久津:一番嬉しかったのは、国家試験に受かったことです。栃木県と群馬県、2つの試験を受けたのですがどちらも受かって、今まで勉強してきたものが報われました。
小林:僕は修学旅行が思い出に残っています。台湾に行って、現地で僕たちと同じように料理を学んでいる子たちと交流をしたのは良い経験になりました。

―お二人の将来の夢を教えてください。
阿久津:僕は、製菓衛生師コースを目指した時の夢から変わらず、ホテルのパティシエになりたいです。「この人に聞けば間違いない」というような、誰からも信頼されるパティシエになりたいです。
阿久津:僕は和食の料理人になりたいです。最初は洋食志望だったのですが、和食の綺麗な盛り付けに惹かれて。やっぱり日本人なので、和食を極めたいと思っています。

Report>>製菓衛生師コース・調理科に欠かせない3つのもの

この大きなオーブンを使用して、焼き菓子やケーキなどを作っています。このように、桐生第一高校には料理を学ぶ設備もバッチリ!
この大きなオーブンを使用して、焼き菓子やケーキなどを作っています。このように、桐生第一高校には料理を学ぶ設備もバッチリ!
調理科の生徒全員が持つ包丁のセット。出刃包丁から魚を捌く包丁など種類はさまざま。包丁研ぎなども授業で教わり、生徒自らが行います。

Message>>製菓衛生師コース・調理科の生徒が今伝えたいこと

お母さんへ
高校の調理科に入るまで、包丁すら持ったことがなかった私を調理科に入れてくれてありがとう。調理科で成長した証として、今まで学校で作った料理を食べさせてあげるから楽しみにしていてね!

クラスのみんなへ
クラスのみんなには、中学の時にはなかった料理に関する刺激を日々受け、友達に抜かれないように努力しなきゃという気持ちになります。あと2年間、お互い切磋琢磨していきましょう!