ボーカル&パフォーマンスグループ・DA PUMPのTOMOさんが、愛知県名古屋市にダンススタジオ『STUDIO IC』をオープン! 10年以上前から「地元でダンススクールを開校するのが夢だった」と話すTOMOさんに、ダンスを始めたきっかけや、ダンススクールを通して生徒たちに学んでほしいことなどを聞きました。

愛知県尾張旭市出身。18歳でプロダンサーを目指し上京。21歳の頃に単身アメリカ・ロサンゼルスに渡り、ヒップホップ、クランプ、カポエイラなどさまざまなダンスを習得。その後2008年にDA PUMPとしてデビューを果たす。2018年『U.S.A.』の大ヒットと共に紅白歌合戦に出場し、自身が振り付けした“いいねダンス”が一世を風靡。地元をこよなく愛し、尾張旭市のふるさと大使、名古屋観光文化交流特命大使を務め、人材育成にも力を入れるなど愛知県を盛り上げる活動を精力的に行っている。
—ダンスを始めたきっかけを教えてください。
僕がダンスを始めたのは17歳の高校生の時でした。その頃は今みたいにダンスが身近なものではない時代で。周りにダンスをしている人が1人もいない中、学校の授業で創作ダンスを考えなければいけない状況になったんですよ。そこで、テレビでアーティストが踊っているのを録画してコマ送りにして見始めたのが、最初にダンスに触れ合ったきっかけでした。当時はテレビが情報源だったので、DA PUMPのダンスも参考にしていましたね。
—ダンサーを目指そうと思ったきっかけを教えてください。
めちゃくちゃ軽い考えではあるのですが、文化祭でダンスをしたら女の子にすごくモテたんです(笑)。当時は自分の表現方法というとスポーツかおしゃべりなどの身近なものだったのですが、音に乗せてダンスをした時にみんなから反応をもらえたことがすごく嬉しくて。そこからダンスにハマっていきました。高校卒業後はダンスで頑張りたいという思いがあったので、新聞の切り抜きで見つけた「沖縄アクターズスクール東京校」のオーディションを受けて、合格したので高校卒業を機に上京しました。そこからはアルバイトをしながらスクールに通って、とにかくダンスを上手くなるために練習する日々でした。
—ダンスをするなかで転機となった経験はありますか?
今ダンス歴が30年近くなってきているんですけど、何回か衝撃的なことはありましたね。その中の一つを挙げるとすると、アメリカに行った時の衝撃はすごすぎましたね。それまでダンス・ヒップホップというカルチャーに憧れて生きてきたんですけど、アメリカに行ったら街の中にそれが全部あったんです。例えば落ちているゴミですらかっこいいと思うほど、街を歩いていて刺激がありました。当時は今みたいにインターネットがなかったので、紙の地図を持ちながらアメリカの街をドライブをしたりしていました。もちろんダンスレッスンにも行くのですが、めちゃくちゃ上手い人がたくさんいるんですよ。生徒のなかにも先生レベルの人たちがいるので、“こいつらと肩を並べてやらないといけないのか”と思ったり、アメリカに行った時の衝撃はとんでもなかったです。
—ダンスで挫折した経験はありますか?
僕はめちゃくちゃポジティブマインドなので、失敗してもこれはこれで……と変換しちゃうクセがあって。“失敗も無駄じゃないのかな”と捉えています。挫折なのかはわからないですが、お金がなかったのが一番キツかったかもしれないです。お金がない中でどうやっていいものを作るかを考えていました。あと大きな悩みというところでは、ダンサーとしてどうなっていくのか明確じゃなかった時期は不安ではありましたね。ダンスでお金を稼げるようになって、レッスンを持ったり、バックダンサーをやったりして、アルバイトを辞められるようになって。その一方で、“ストリートダンサーの次のステージって何なんだろう”と、将来に対する不安を感じていた時期もありました。
—ダンサーとしてなりたい姿を明確に見つけたのはいつだったのですか?
僕が27歳の頃、DA PUMPがやっていたダンス番組『スーパーチャンプル』に出演したのをきっかけに、ISSAくんが僕のショーを見に来てくれたり、とても仲良くさせていただいていたんです。その時に、ISSAくんからDA PUMPのメンバーを増やしたいからメンバーに入ってくれないかと声をかけていただいて。誘われた時に、DA PUMPの映像を見てダンスを始めて、DA PUMPみたいになりたかった過去の自分を思い出したんですよね。それまではダンスを始めたきっかけを忘れてたまま、ただひたすらダンスが上手くなりたいということしか思っていなくて。ISSAくんに声をかけてもらった時に、そのことを思い出して、そこで将来像が見えたかなという感覚がありましたね。
—5月17日にダンススタジオ『STUDIO IC』をオープンしましたが、今の心境を教えてください。
10年以上前からダンススクールをやりたいなと思っていて、タイミングを伺いつつ、オープンに向けて事務所に相談をしていたんです。それが少しずつ動き始めたのが昨年で、ついに5月17日にオープンすることができました。思い描いていたものが具現化されていくのがすごく楽しくて、実際にオープンしたダンススタジオを見た時は感動的なものがありましたね。メンバーのKIMIちゃんとISSAくんがサプライズでわざわざ名古屋まで来てくれて、それもすごく嬉しかったです。
—今回、名古屋にダンススクールをオープンした経緯を教えてください。
僕は愛知県の尾張旭市の出身で、東京に出てもう30年近いですけど、冗談抜きで1日も忘れたことがないくらい地元が好きなんですよね。また、僕がDA PUMPとして活動する中で、育成というものにも興味があって。そうなった時に、愛知県のエンターテインメントを盛り上げたいという気持ちになり、名古屋にオープンすることにしました。
—ダンススクールをオープンするにあたり意識したことなどはありますか?
初心者でも入りやすいようにするために、各レッスンのコース作りを大事にしました。例えばキッズコースでは対象を6歳から12歳までにしてダンスに触れ合うところや導入部分を大事にしていたり、反対にダンスで仕事をしていきたい方向けのコースもあります。講師には、僕がイケてるなと思うダンサーを迎えているので、そこから生徒と講師の横のつながりやダンサー同士の交流が増えていけばいいなと思っています。また、“ヘルシーコース”というエクササイズ要素を取り入れたダンスコースもありますね。もう一つ、このスタジオの真髄としては、“エンターテイメントコース”という、本気で芸能界を目指している人に対してのコースがあります。僕もしっかりと一人一人と向き合って、ダンス以外のエンタメで働くという部分まで育成していくコースになっています。
—ダンスを通して生徒に学んでほしいことはありますか?
夢中になるくらい一生懸命に取り組むことが、僕はすごく大事だと思っています。なので、周りが見えなくなるくらい一直線にダンスに夢中になって、“とにかくダンスが上手くなりたいんだ!”というところまで自分のマインドを持っていってほしいです。そこまで行けた人たちは上手くなるし、周りの人も協力してくれるので、そういうマインドは大事にしてほしいですね。プラス、今はSNSですぐ情報を得られる時代なので、自分のマインドがいろいろなものに左右されちゃうと思うんですよね。SNSを見ているなかで友達のダンサーの活躍を知ったり、ダンスで仕事をしている友達を羨ましく思ったりすることもあると思います。なので、SNSとうまく付き合うということも学んでほしいですね。SNSは画面の中の世界なので、どれだけでも作り込むことができる。それに左右されて、自分のマインドを落とさないように、常に自分の中で“自分は自分”と軸を持ちながらダンスに励んでいってほしいです。
—『STUDIO IC』の展望を教えてください。
愛知県の中でもいろいろなイベントや催し物があるので、そういったイベントに出演して生徒たちに地元を盛り上げていってもらうことが一番の目標です。スタジオ自体は名古屋の大須というところにあり、そこが商店街なので、商店街のイベントなどにも積極的に出ていきたいと思っています。プラス、僕もエンタメ業界で働いているので、いろいろな経験を積んでもらえるように生徒にダンサーとしての仕事を振ったり、ダンサーのサポートもしていきたいですね。
—改めて、TOMOさんが思うダンスの魅力を教えてください。
歌手は歌を歌って、絵描きは絵を描いてといったように、ダンスはそういった表現方法の一つだと思うんです。そして、それによってつながるものがすごく大きいと感じています。僕自身、アメリカに行って言葉が通じなくても、一緒に踊ると仲間になれたりして。そういった特別なパワーがダンスにはあると思っています。
—ダンスに挑戦したい人にメッセージをお願いします。
本気でダンスに一生関わっていきたい想いがあるのなら、とにかく辞めないことが一番大事です。これはダンス以外のことにも言えるのかなと思うんですけど、好きなことに対して何が何でも続けていく気持ちがあれば、新しい世界が見られるのかなと思います。なので、とにかく楽しみながら続ける気持ちを忘れないでほしいです。楽しさがないと絶対に続かないので、とにかく楽しさを見出して、続けてほしいですね。
INFORMATION
DA PUMP TOMOプロデュースのダンススタジオ
『STUDIO IC』

愛知県名古屋市中区門前町1番12号
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