
今回の全国高校生NEWSは、山梨県立北杜高等学校 総合情報ビジネス系列の生徒と北杜市、同市内の事業者が共同で商品開発を行う、食と農を活かした魅力発信プロジェクト『食杜北杜』。開発した商品の特徴や、商品開発の難しさについて話を聞きました。

商品開発を通して改めて知る
地元・北杜市の農畜産物の魅力
清らかな水が流れ、豊かな自然に囲まれている山梨県北杜市。年間を通じて晴天の日が多いことから、からみと甘みのバランスがとれた“浅尾ダイコン”をはじめ、リンゴやブルーベリー、お米などたくさんの特産品があります。その恵まれた環境を活かし、平成30年から北杜市と山梨県立北杜高等学校の総合情報ビジネス系列の生徒、市内の事業者が共同で商品開発を行うプロジェクト『食杜北杜』を開始。『食杜北杜』から生まれた北杜市産の農畜産物の魅力が詰まった数々の商品は、山梨県内の道の駅や駅ビル、オンラインなどで販売されています。
『食杜北杜』ではこれまでに、北杜市内の24事業者と高校生354名によって、104品の商品が誕生しました。昨年度は、総合情報ビジネス系列の2年生35名と8事業者が参加。8月から月1回2時間の授業の中で、ワークショップや企業見学などを行い、商品企画や試作、パッケージ制作に取り組み、新たに8商品を開発しました。丸山歩夏さん(3年)は、株式会社丸政と一緒に、鶏を使った炊き込みおむすびと、北杜市の特産品の浅尾ダイコンを使ったツナマヨおむすびを開発。「炊き込みおむすびは、子どもも大人も食べやすいように鶏肉を入れた。ツナマヨおむすびは、ダイコンを入れたことで食感が生まれ、マヨネーズの風味の中にもダイコンのさっぱりした味わいを感じられるおむすびになった」と紹介してくれました。
北杜市で採れた野菜をふんだんに使ったハンバーガーを開発した白倉陽光くん(3年)は、商品開発をする中で、協力事業者であるひまわり市場の社長の「作るより売る方が難しい」という言葉が印象に残っているそう。「作る時は自分たちのアイデアだが、売る時は周りの人の協力が必要になる。販売実習では、声を出していても素通りされることがあり、どうやったら買ってもらえるのかを考えるきっかけになった」と売ることの難しさを話してくれた一方で、「商品を買ってくれたり、商品について詳しく聞いてくれる人がいると、一生懸命取り組んできてよかったなと感じた」と、販売実習での嬉しかった思い出も語ってくれました。 『食杜北杜』担当の渡邉先生は生徒たちの成長について、「学校外の大人と話すという点で、生徒たちのコミュニケーション力がついたと感じる。また、毎回授業の最後にある進捗を発表する時間では、人前で発表したり、人に物を伝えることに対して以前よりも物怖じしなくなった」と話してくれました。
『食杜北杜』を通じて生徒たちは、北杜市が農畜産物を育てる上で恵まれた環境であること、そこで育った食材の美味しさに改めて気づいたそうです。高校生の発想と、北杜市の食材を知り尽くした事業者が一緒に作った商品たち。北杜市の食材の魅力を多くの人に知ってもらうため、北杜市から全国へと、美味しさを丁寧に伝えていきます。
![]() ▲月1回行われる事業者の方との授業の様子。昨年度は8事業8班に分かれて商品開発を行いました。授業の最後には毎回、模造紙に進捗をまとめて全チームに共有します。 |
![]() ▲連携事業者である「ソーセージの店 フランク」と商品開発をした生徒は、企業見学にて腸詰に挑戦! 腸詰の皮が薄く、慣れるまでは穴があくのではないかと緊張したそうです。 |
![]() ▲セレオ甲府で行われた販売実習の様子。販売商品の開発に携わっていない生徒が一般の方から質問されることもあるため、全ての商品についてスムーズに説明できるようになるのが課題だそうです。 |



