中部土木の仕事とは?土木・舗装工事を数多く手掛け、地域の“当たり前の暮らし”を支える会社に迫る!【17歳の羅針盤】

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高校生にビジネスをより具体的にイメージできるきっかけを届ける「17歳の羅針盤」。高卒就職の現実ってどうなの? どんな会社がどんなことをしているの? そんな疑問に向き合うべく、さまざまな業界のリアルに迫ります。第2回となる今回は、愛知県名古屋市に本社を構える中部土木株式会社。土木・舗装工事を数多く手掛け、地域の“当たり前の暮らし”を支える会社を紹介します。

中部土木株式会社
土木・舗装工事の設計から施工までを手掛ける愛知県名古屋市にある建設会社。河川や道路などの社会生活や産業基盤を支える構造物を新設・維持する“インフラ工事”をはじめ、駐車場整備工事など、数多くの工事を手掛けています。また、弾性型遮熱性舗装「ドリームコーク」など独自技術の開発にも取り組んでいます。人々が何気なく使う道路や施設を支え、暮らしの基盤をつくっている会社です。
◆HP:http://www.chubudoboku.co.jp

 

 

“土木”ってそもそも何?

道路や橋、トンネル、水道など、建物以外の“生活を支えるしくみ”をつくる工事のこと。普段何気なく使っている生活インフラの多くが、土木の仕事によって支えられています。

中部土木のこれまでの工事実績(一例)

令和6年度
高速16号一宮線舗装改築工事(第1工区)

令和6年度
庄内川万場低水護岸工事

令和6年度
155号豊田南BP宮口地区床版工事

 

中部土木の現場のイマ

紙の図面はもう使わない!? 現場に広がるDX化

紙の図面をもとに現場を動かしていた土木工事。現在はデジタル化が進み、コンピュータで設計・製図を行うソフト“CAD”を用いて3D等で図面を作成(写真左)。測量もデジタル化されています(写真右)。

 

独自技術を開発! 大阪万博でも使用された“ドリームコーク”

弾力性があり熱伝導率の低い天然コルクの特性を活かした歩道舗装材“ドリームコーク”。アスファルトに比べ柔らかく熱さが軽減されるため公園等で活用され、大阪万博でも使用されました。

 

イベント会場や被災地にも。自走式仮設トイレ「トイレカー」

仮設トイレ環境の快適性向上を目的に自走式洋式水洗トイレを導入。内装は商業施設のトイレのように綺麗。その便利さから工事現場をはじめ、映画のロケ現場や被災地でも活用されています。

 

私たちのビジネスの相手

 

中部土木の収益図

中部土木株式会社の仕事は、国や県、市などから依頼される公共工事が約7割で、民間企業などから依頼される工事が約3割。公共工事では、国土交通省が管理する道路・河川等の建設・修繕・維持、地方公共団体(愛知県・名古屋市)が管理する道路・河川の建設・修繕、防衛省が管理する自衛隊の基地・駐屯地等の修繕・維持などが挙げられます。一方、民間工事では、NEXCO中日本、名古屋高速道路公社等による高速道路工事や、名古屋港管理組合による港湾工事のほか、地元企業から駐車場整備などの依頼を受けることも。また中部土木では、道路や橋などの生活インフラをつくる土木工事と舗装工事の両方を手がけており、そのバランスは公共・民間ともに半分ずつ程度となっています。

 

高卒で入社して働いている人のハナシ

 

施工管理者 : 現場の安全管理や、作業の工程管理、品質管理などを行い、工事現場を指揮・監督する仕事。
重機オペレーター : ショベルカーやブルドーザーなどの重機を操縦し、荷物の運搬や掘削、整地などを行う。

施工管理者
鈴木拓馬さん(24歳/入社6年目)
 

ー仕事内容を教えてください。

施工管理という仕事をしています。工事現場で事故が起こらないよう進めるための安全管理や、モノづくりかかる時間や日々の最適な進め方などを考える工程管理、あとはモノづくりに必要な位置や高さなど目標を出す測量などもやっています。

ー中部土木に入社した経緯を教えてください。

もともと“早く社会人になって自立したい”という想いがあり、就職を考えたうえで工業高校に入学しました。入学後は小さい頃に思っていた“街中にある道路は誰が作っているんだろう”という疑問を思い出し、そこから建設業に興味を持ち建設科に入りました。その後就職を考える時に、先生が紹介してくれた会社の中に中部土木があり、新しいことにチャレンジしたく、応募を決めました。

ー入社後はどういったことをされていたのですか?

先輩の後ろをずっとついて歩く、先輩がやることを横で見てマネするという感じでした。あとはとにかく掃除ですね。「掃除は責任を持ってやりなさい」ということで、最初から任されていました。しばらくは「何のためにやるのだろう」と疑問に感じながらやっていましたが、やっぱり現場を綺麗にしないと事故が起こりやすくなるとも言われていて、完璧な状態で納品するためにも“綺麗にする”という習慣がないと難しいと感じました。その時に“掃除”という基礎を学べてよかったなと思います。

ー入社後、最初に大変だと感じたことは何でしたか?

まず覚えることが多いというところですかね。高校である程度は勉強していたつもりでしたが、現場で実際に体験しないと覚えられないことが沢山ありました。道具ひとつひとつの名前や使い方を覚えるだけでも最初はすごく大変でした。あとはやっぱりモノづくりの最前線ではスピード感をもって判断しなければならない時があり、上司や先輩からの指示を理解した上で、実際に動かないといけないというのは、慣れるまで大変でしたね。失敗もたくさんしたんですけど、失敗から学ぶことも多くて。聞き方もただ聞くのではなく、自分の中でイメージを持って聞くなど、自分自身の姿勢を改めながら成長していきました。

ー仕事をする中でやりがいを感じる瞬間はありますか?

ひとつの現場が終わった時には、“やっと終わった”という達成感がありますし、自分たちが作ったものが完成した時にはやりがいを感じます。やっぱり土木って形に残るものを作る仕事なので、工事が終わってしばらく経ち、たまたま自分が携わった場所を通った時は、「頑張ってよかったな」と思います。

ー入社前後で土木業界のイメージは変わりましたか?

最初は怖そうな人が多いイメージがあったんですけど、入社後に実際に現場に行ってみるとそんなことは全くなくて。すごく気さくな方が多かったり、プライベートのことも話せるような方ばかりで、土木業界のイメージは良い方に変わりましたね。あとはやっぱり外仕事なので、“少し汚いのかな”みたいなイメージがあって。だけど実際に働いてみたらトイレとかデスクワークするオフィスもめちゃくちゃ綺麗ですし、時代が新しくなっていると感じました。

ー今後の目標を教えてください。

まずは独り立ちをして、現場の所長となり引っ張って行きたいというのが近い目標ですね。あとは今よりももっとたくさんの工事の経験を積んで、将来的には“拓馬がいればなんとかなるんじゃないか”と思われるような人材になれるように頑張りたいと思います。

 

重機オペレーター
野口翼さん(19歳/入社2年目)
 

ー仕事内容を教えてください。

道路の新しい舗装や傷んだ道路の復旧、歩道と車道の区切りとなる縁石ブロックの設置などを行っています。重機を動かすには免許が必要で、今は仕事の流れや基礎を学びながら、将来的には免許を取り、ショベルカーなどの重機を操縦するような仕事を目指しています。今は重機を操縦する先輩とチームを組み、アスファルト合材を敷き均すなどといった重機ではできない部分を担っています。

ー中部土木に入社した経緯を教えてください。

災害時に崩れた道を数日で直す土木の仕事を見た時に、直接被災地に貢献できる素晴らしい仕事だなと思い憧れて、工業高校に入りました。学校の授業の中で中部土木の出前授業があり、その時に土木の仕事について聞いて。その後も他の会社もいろいろ見ていく中で、地元のために仕事をたくさんしているということに魅力を感じ、中部土木で働きたいと思うようになりました。

ー最初から重機オペーレーターを目指していたのですか?

そうですね。やっぱり体を動かしたい思いと、何より直接ものづくりができるということに魅力を感じて、重機を動かす仕事をしたいと思っていました。

ー学校で学んだことは実際の現場でも役に立ちましたか?

学校で学んだことは基本中の基本なので、もちろん現場でもしっかり役立ちました。ただ、現場に出て初めて知ることも多くて。最初は聞こえてくる単語のすべてが初めて聞くものばかりで、その都度上司や先輩に聞いてメモを取ったりしながら覚えました。

ー入社後、最初に大変だと感じたことは何でしたか?

やっぱり高校を卒業したばかりなので、社会経験がなく、社会人としての在り方が全くわからなくて大変でしたね。言葉遣いやメールのやり取りとかはとにかく苦労しました。人から注意されたことはないですけど、自分でも“何か変だな?”みたいな(笑)。ネットで調べたりしながらちゃんとした社会人になれるように頑張っています。

ーこれまでで一番やりがいを感じた仕事を教えてください。

高速道路の補修工事を担当しましたが、その時は通行止めで短期間の間に仕上げていく工事内容で、今までの現場とは規模が段違いでした。終わった時はいつも以上に達成感がありましたね。

ー入社前後で土木業界のイメージは変わりましたか?

変わりましたね。入社前は忙しいイメージがあって、「土日も仕事だろうな」って思っていましたが、実際に働いてみたら意外と土日が休みで、働き方改革を実感しました。仕事がある日も定時で帰れたり、すごくクリーンなイメージになりました。定時で帰れるので、仕事後は野球観戦を楽しんだりもしています。

ー今後の目標を教えてください。

今は重機オペレーターとして働いていますが、施工管理の資格も取ってみようかなと勉強を頑張っています。勉強はどちらも難しく、重機オペレーターについて、勉強する前は“感覚で動かせるだろう”と思っていたのですが、いざいろいろなことを知っていくと、周りの建物の位置や作業員の動きなど、気にしないといけないことがたくさんあり、全体を見回して広い視野で進めていかなければならないと感じました。経験を積んていかないと、難しいなと思うことがあります。