さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。 第68回は、1946年創部と長い歴史を誇り、これまでに数々の大会で好成績を収めている大阪府立いちりつ高等学校レスリング部を紹介します。

Activity>>>鋭い目つきで相手の動きを読み、素早く攻撃を仕掛ける練習風景
残り1秒まで逆転勝ちが可能なスポーツレスリング
レスリングは、全身どの部分でも攻撃できる「フリースタイルレスリング」と、相手の腰から下への攻撃が禁止されている「グレコローマンレスリング」の2種類があり、グレコローマンレスリングは現在男子のみ公式種目として認められています。技の難易度に応じて与えられるポイント差、または“フォール”と呼ばれる相手を倒して両肩をマットにつけることで勝敗が決定。試合時間残りわずかの負けている状況でも、フォール勝ちの可能性があるため、試合終了まで一瞬たりとも目が離せないスポーツです。
Interview>>>勝てなかった相手に勝った時は、自分の成長を実感できる
■双子でレスリング部に入部したきっかけを教えてください。
莉月:僕たちは5人兄弟で上に3人の兄がいます。兄たちが全員レスリングをやっていたので、僕たちもレスリングを始めました。
海智:その中でもいちりつ高校を選んだ理由は、一番上の兄と三番目の兄がいちりつ高校のレスリング部の出身だったからです。僕たちは中学生の時に一度レスリングを辞めてしまったのですが、三番目の兄がいちりつ高校で頑張っている姿を見て、高校でもう一度レスリングに挑戦したいと思い一緒に入部しました。
■レスリングの面白いところを教えてください。
莉月:グレコローマンは、腰から下への攻撃ができないので、ダイナミックな投げ技が面白いです。1回の投げで最大5点入るので、技が決まると見ている人も盛り上がります。
海智:試合に勝つためには、相手との駆け引きも重要なので、その駆け引きも見どころであり面白さです。
■大会前の減量はどれくらい前から開始するのですか?
莉月:だいたい試合当日の1週間くらい前から減量を開始します。僕の場合、減量中は主に食事制限をして体重を落とすのですが、それに加えて練習で汗をかいた後はあまり水を飲まないようにしています。
海智:部員の誰かが減量中の時は、できるだけ窓やドアを閉めた暑い環境で練習をして、全員で汗をかきます。家でも食事制限をしますが、それでも体重が落ちない時は走り込みます(笑)。
■双子で同じ競技をやっていてよかったことはありますか?
莉月:僕にとって海智は、ライバルであり一番の味方です。海智は僕にはない良い武器を持っています。真似したいと思える存在がすぐ近くにいて、アドバイスをもらえるので、とても恵まれているなと感じます。
海智:生まれた時から一緒なので、どちらかが勝つと、もう片方も必死でついていこうとするんです。小学生の頃は階級が同じだったので試合で当たることも多く、いつも“莉月に勝ちたい!”と思って練習していました。そういう意味でもお互いを高め合えるところが良いと思います。
■レスリングの魅力を教えてください。
海智:成長を感じやすいところです。レスリングは個人競技なので、勝てなかった相手に勝った時は、自分の成長を実感できます。そのためにも、試合中の動画を見返して、タックルの仕方や、自分のクセなどを直しています。 今後の目標を教えてください。
莉月:来年の夏の全国大会でメダルを獲りたいです! 特にグレコローマンの大会で全国に行くのが目標です。 海智 来年、フリースタイルでインターハイに出場できるように頑張ります!
Report>>>レスリング部に欠かせない3つのもの
Person>>>レスリング部の○○なヒト!!
💡INFORMATION
◆大阪府立いちりつ高等学校
https://www3.osaka-c.ed.jp/ichiritsu/
👇編集部が撮影したレスリング部の写真はこちらから👇
https://www.ytjp.jp/2025/11/12/ichiritsu-news










