宮崎県立佐土原高等学校 情報技術部部「高校で初めて部活に参加してチームワークの大切さを学べた」

宮崎県立佐土原高等学校 情報技術部部「高校で初めて部活に参加してチームワークの大切さを学べた」
▲今回行ったリモート取材では、パネルを使ってアプリの説明をしてくれました。

全国の高校生のNEWSをお伝えする“全国高校生NEWS”。第22回は、宮崎県立佐土原高校の“情報技術部”。宮崎県の教育委員会から依頼を受け、先生方が持つ教員免許の更新期限を確認することができるアプリ『SHS教員免許』を開発した情報技術部から、アプリ制作に関わった3年生の森くん・兒玉くんに話を聞きました。

―情報技術部の普段の活動を教えてください。

森: 普段は各種コンテストに向けた作品の制作を行っています。現在は、パソコン甲子園という大会に向けて活動しています。今までに「SHS防災アプリ」という全国の避難所・避難場所をARで知ることができるアプリ等を開発してきました。防災アプリは毎年制作していて、私たちの代で4作目になります。先輩たちが作った防災アプリは全国大会で最優秀賞を受賞しています。

―今回、皆さんが開発された『SHS教員免許』はどんなアプリですか?

 森: 教員免許にある複雑なルールを簡単にし、教員免許の更新日を簡単に知ることができるアプリです。

兒玉: もともとは宮崎県の教育委員会から依頼があったのが始まりです。先生方の教員免許の更新が複雑で分かりづらいという話を聞き、そういった先生方のお役に立ちたいと思ってアプリを制作することになりました。

森: 依頼を受けたのは昨年の9月くらいで、アプリが完成したのが今年の3月です。完成直前の2月には、文字のサイズやフォントを変更したり、入力の手間を省く仕様を入れ込んだりして、見やすさや使いやすさの部分を改善していきました。

―アプリを制作する中で苦労した点はありますか?

森: まずアプリを制作する上で一番重要な、教員免許の仕組みについて知ることが難しかったです。他にもプログラミングをする上で、今まで使ったことがない技術なども入れ込んだので、その技術をパソコンや本などで調べて取り入れることにも苦労しました。

兒玉: このアプリは3人で分担してプログラミングをしたので、他の人が作った機能をしっかりと理解して、自分が作った機能と組み合わせるというのが大変でした。

―実際にアプリを使った人から反響などはありましたか?

森: 現在までに2100件ほどダウンロードをしていただいているのですが、使った方からは「使いやすい」という声をいただけたので、作ってよかったなと思っています。

―今回のアプリの制作を始め、情報技術部の活動で身についたことはありますか?

兒玉: 僕は、高校生になってから部活というものに初めて参加をしたので、他の人と互いに協力し合って一つのものを作り上げる、チームワークの大切さを学ぶことができました。

―最後にお二人の将来の夢を教えてください。

兒玉: 自衛官になることです。自衛官は今後さらにITの技術が必要になる職種だと思うので、そういったIT分野に強い自衛官になりたいと思っています。

森: 僕はIT関係の仕事に就きたいと考えています。今回、『SHS教員免許』アプリの制作を通じて、いろいろな方から「使いやすい」という言葉をいただけたので、人のためになるアプリを作れるようになりたいと思っています。

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▲実際のアプリの画面。必要項目を記入すると、免許更新に必要な講習を申し込める期間などが表示されます。
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▲今回取材に応じてくれた情報技術部長の森くん(写真左)と、副部長の兒玉くん(写真右)。

教員免許の更新期限が簡単にわかる!「SHS教員免許」

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宮崎県立佐土原高等学校
宮崎県宮崎市にある公立高校。電子機械科、通信工学科、情報技術科、産業デザイン科の4つの科を設置し、“進学も就職もできるハイブリッドな専門高校”となっています。部活動では情報技術部の他に、ロボット製作などを行う電子機械技術部、さまざまなアートを制作するデザイン技術部、ろくろ成形などを行う工芸デザイン部など、専門的な部活動が多く設置され、生徒それぞれが自分の興味を伸ばしていける環境が整っています。




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