若者を中心に支持される3ピースバンドsajiが、2nd Mini Album『花火の詩』をリリース。全編“こいのうた”で構成される本作について、sajiにインタビューを実施。さらにリード曲の『三角の恋』を高校生がレビュー! “夏の終わり”の切なさを感じさせる本作の魅力に迫ります。
北海道出身の3人組バンド。2010年に「phatmans after school」を結成。2019年、バンド名を「saji」に改名し、キングレコードよりリリースされた「ツバサ」は、TVアニメ『あひるの空』第1弾エンディングテーマに抜擢。全楽曲の作詞・作曲を手がけるVo.ヨシダタクミの透き通る歌声、葛藤や憂いをストレートに表現した歌詞に、Gt.ユタニシンヤ、Ba.ヤマザキヨシミツのパフォーマンスが相乗効果を生み出し、男女問わず若者世代を中心に支持されている。
ーニューアルバム『花火の詩』はどんな作品になっていますか?
ヨシダ: 前作のアルバム『ハロー、エイプリル』は、架空の短編小説集や、オムニバスみたいな感じで1曲1曲をショートストーリーになぞらえた本のようなCDにしたんです。その時の感触がとても良かったので、次作も同じようなものでコンセプトをちょっと変えようと思い、今回のアルバムを制作しました。この『花火の詩』という短編小説集は、全編〈こいのうた〉にしたんです。ただし出てくる主人公・シチュエーションは全く違う。全く異なる全6曲、6編入りのミニアルバムであり本であるというような作品にしました。
ーリード曲『三角の恋』はどんな楽曲になっていますか?
ヨシダ: ラブソングのアルバムなので〈こいのうた〉なんですけど、タイトルが示す通り“自分の好きな人が自分じゃない他の人を見ている”んです。つまり好きな人の横顔を見ながら恋慕しているんですよね。その目線はこちらに向けられないのに、諦めきれないという切ない歌になっています。バンドのアルバムのリード曲としては、少し切なすぎるかもしれないんですけど、sajiらしさを探している僕たちとして、前作の『ハロー、エイプリル』で出た答えの一つが、僕らにとってのラブバラードだったんです。今回は前作とは違ったコンセプトでありながら、前作以上にもっとドラマチックで切ないものにしようという意図で書いた曲なので、今回も切ないラブソングである『三角の恋』がリード曲になりました。
ー高校生にメッセージをお願いします。
ヨシダ: 僕にとってsajiは、中学生・高校生時代の自分が好きなバンドでありたいので、その頃の自分が求めていたような曲を書くんですけど、やっぱり言葉を綺麗に並べていくうちに、最終的には“今の自分”で書いてしまうんですよね。だから僕はメッセージを送るというよりも「どうですか?」って逆に聞きたいですね(笑)。
高校生がリード曲『三角の恋』をレビュー!
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今年4月に発売されたMini Album『ハロー、エイプリル』に続く、『花火の詩』と題した “架空の短編小説集” 第二弾。《こいのうた》をテーマにした一編の小説集‒アルバム‒は、決して結ばれない恋をはじめ、“パッと輝き、儚く散る”、そして一つとして同じ形のない花火のような恋心を6 章で描いた、夏の終わりの切なさを感じる一作。
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saji 公式サイト>>>https://saji.tokyo
saji YouTubeチャンネル>>>https://www.youtube.com/c/sajiofficial
★誌面に載り切らなかったインタビューのロングバージョンを「WWSチャンネル」で公開中!
【インタビュー】sajiが、夏の終わりを感じさせるニューアルバム『花火の詩』を語る!