Spotlight VOL.24 愛媛県立丹原高等学校 スポーツクライミング部

第24回目のSpotlightは愛媛県立丹原高校の「スポーツクライミング部」です。愛媛県立丹原高校に今年新設されたのが、このスポーツクライミング部。2020年に開催される東京オリンピックの新種目となったスポーツクライミングを通じて、自身の限界に挑戦し続ける高校生を紹介します。

Activity>>信頼関係を築きながら頂点を目指す練習風景
スポーツクライミングって?
15メートルの壁を2人の選手が同時に登り、その速さを競う“スピード”、高さ5メートル以内の壁を制限時間内にいくつ登れるかを競う“ボルダリング”、制限時間内に十数メートルの壁を登り、その到達点を競う“リード”の3つで競技が構成されています。2020年に開催される東京オリンピックの新種目になるなど、年々競技人口が増えているスポーツです。

高さ15メートルの壁を使用した練習。地上にいる仲間からの「ファイト!」といった声援や、コーチによる手足の運び方のアドバイスを聴きながら、スイスイと登っていく様子は圧巻です。
仲間がクライミングをする際は、他の部員が命綱となるロープを握ります。進む方向などによってロープを捌くため、コンビネーションが必要不可欠です。

Interview>>部長×顧問の先生

―スポーツクライミング部を設立された経緯は?

清水:愛媛国体の時、西条市にクライミング施設ができたことがキッカケです。この施設を活かすことで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて西条市全体を盛り上げたいという想いと、丹原高校の魅力を高めていきたいという2つの想いがあって、このスポーツクライミング部が設立されました。

―スポーツクライミングを始めたキッカケは?

加地:僕は中学校でラグビーをやっていたんですけど、中学3年生の時に怪我をしてラグビーができなくなってしまって。その時スポーツクライミングもやっていたので、ラグビーはできなくなるけど、スポーツクライミングを本格的に始めてみようかなと思ったんです。高校を決める時も丹原高校にスポーツクライミング部ができると聞いたので、入学を決めました。

―スポーツクライミングの魅力は?

加地:成長が目に見えて分かるところだと思います。他の人が登れなくて自分が登れたら“勝ち”なので勝ち負けがはっきりしているんですよね。他のスポーツって審判がいたりすると思うんですけど、スポーツクライミングは自分自身との勝負だし、はっきりと勝ち負けが分かるので、そこが魅力だと思います。登るルートを考えたり頭も使うスポーツなので、逆にそこは苦労しますね(笑)。
清水:頭脳プレーとパワープレーで言うと、加地は完璧にパワープレーですね。基礎体力と基礎筋力があるので、もうちょっと賢い登りを学べばもっと伸びるんじゃないかと思います。

―部活動を通じて、生徒さんに学んでほしいことは?

清水:チャレンジ精神と挫折と達成感ですかね。自分から挑戦しないと上達できない競技だし、一発で成功することは難しいので、失敗を繰り返すなかでいろいろな経験を積んで欲しいです。あとは達成感をすごく持てる競技だと思うので、大きな課題をクリアした時に「自分もやれるんだ」という自信をつけてくれたらいいなと思います。それが後々彼らの人生にも繋がっていくと思いますね。

―今後の目標は?

加地:愛媛県はスポーツクライミングのレベルが結構高いので、そのなかで力をつけながら、全国を目指して頑張っていきたいと思います。

Report>>スポーツクライミング部に欠かせない3つのもの

滑り止めとして使用するチョーク。目の粗さなどによって質が変わるため、自分の手の水分量や性質にあったものを使用します。
クライミングの要となってくるシューズ。足にフィットするように作られており、数も多くないためオーダーメイドも少なくないのだとか。
丹原高校から車で15分ほどの、西条西部公園内にあるクライミング施設。一般のクライマーの方も集まるため、クライマー同士の交流も活発です。

Message>>スポーツクライミング部員が今伝えたいこと

目線カメラでスポーツクライミングを疑似体験!

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